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【甲子園】智弁学園・佐坂 154キロ腕から初球決勝打「1球目から積極的にいこうと思っていた」

[ 2024年8月14日 11:47 ]

第106回全国高校野球選手権大会第8日・2回戦 智弁学園 2―1 健大高崎 ( 2024年8月14日 甲子園 )

<健大高崎・智弁学園>9回、中前に勝ち越し適時打を放つ智弁学園・佐坂(投手・石垣)(撮影・中辻 颯太)
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智弁学園(奈良)が2―1で春夏連覇に挑んだ健大高崎(群馬)に競り勝ち、2年連続の3回戦進出を果たした。

2年連続22回目の出場の智弁学園は、1点を追う2回2死一、三塁から田近楓雅(3年)の中前適時打で同点。9回2死一、二塁からは、佐坂悠登(3年)が健大高崎の最速154キロ右腕・石垣元気(2年)から中前適時打して勝ち越した。

投げては、エース左腕・田近がキレのいい直球にスライダー、チェンジアップを織り交ぜて強力打線相手に1失点完投した。

決勝打の佐坂は試合後、涙で声を詰まらせながら「秋、春負けてから自分たちのやるべきことが分からなくなって、苦しい中でも胸張っていこうとキャプテンの知花が言って、監督にも自分たちが(甲子園に)行ける確率は5%やぞと春負けた時に言われてなんとかここまでやってきた。健大高崎に勝てたということは凄くうれしいです」と言い、決勝打については「真っすぐ狙いで、真ん中にあまく入ったカットボールがきた。そこを1球目から積極的にいこうと思っていた。本当に仲間に感謝です」と絞り出した。

涙の理由について問われると、「自分の中では日本一練習してきた自信があるので、絶対に負けるわけないと、絶対に優勝して帰るんやと。そういう気持ちで一戦一戦、戦っているので、健大高崎さんの分まで戦って優勝したい」と話し、「田近が一人で投げていて、自分は4打席全く打てなかった。申し訳なかった。なんとか最後回ってくるやろと思ってたんで、なんとか1本出てよかった。チームが勝てたことが何よりうれしい」と話していた。

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