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パリ五輪で金14歳・吉沢恋 スケボー手に登場"ダイナミックトリック"始球式 場内どよめき&祝福の拍手

[ 2024年8月14日 17:57 ]

セ・リーグ 巨人―阪神 ( 2024年8月14日 東京D )

<巨・神>始球式を務めた吉沢恋(撮影・須田 麻祐子)
Photo By スポニチ

パリ五輪のスケートボード女子ストリートで金メダルを獲得した吉沢恋(ここ=14、ACT SB STORE)が14日、東京ドームで行われる巨人―阪神の試合前の始球式に登場。同競技の日本勢連覇を成し遂げた14歳の登場に、場内から大歓声と祝福の拍手が巻き起こった。

感動の金メダル獲得から16日。吉沢がパリのコンコルド広場から場所を東京ドームのマウンドに移し、見事な"トリック"を披露した。

9月22日生まれにちなんで背番22のオーバーサイズのユニホームを身に包んだ金メダリストがスケートボードを持って登場すると、球場に大きなどよめきが起きた。笑顔でマウンドに上がった吉沢は、ダイナミックなフォームで投球。ボールは打者・近本の外角に大きな弧を描いてワンバウンドでミットに収まった。

場内からは大きな拍手と祝福の言葉が贈られ、巨人と阪神の両ベンチからも拍手が贈られた。吉沢は両手を振ってニッコリ。ペコリと一礼して記念球を受け取りベンチ裏に小走りで引き揚げた。

始球式後、吉沢は「結構、思ってたより緊張してたみたいで、思ったよりはボールを投げられなかったんですけど、凄く楽しかったです」とニッコリ。スケボーとの違いについては「やっぱり観客の皆さんの数が違うし、自分が自信を持ってイケるのとはまた違ったので、少し緊張しました」と伝統の一戦に集まった観客の多さに目を丸くしていた。14歳の"真夏の大冒険"。「やっぱりオリンピックに出たことで、中学校の最後の夏休みだったんですけど、やっぱりみんなと遊べなかったっていうのは心残りかなと。でも、その分、貴重な体験もできたので、良かったなと思います」と中学3年生らしい素直な思いを語り取材陣をなごませた。

7月29日のパリ五輪スケートボード女子ストリート。吉沢はランの1本目からハイスコアを叩き出すなど予選は1位で通過。決勝でも躍動しランを終えて2位。5本のベストトリックでは2本目に86・34点、4本目に96・49点をマーク。金メダルを決めて臨んだ5本目のトリックをメークして89・46点とすると両手をパリの空に突き上げた。

吉沢の今後は、アクションスポーツの世界トップ選手が参加し9月20〜22日に千葉市の幕張メッセで開催される「Xゲーム」千葉大会に出場する予定だ。

◇吉沢 恋(よしざわ・ここ)2009年(平21)9月22日生まれ、神奈川県相模原市出身の14歳。兄の影響で7歳から競技を始める。21年12月の日本選手権で5位に入り、本格的に競技会に参戦。五輪予選シリーズでは6月の最終戦で優勝し、出場圏外の日本勢5位から一気に1位に浮上し、初の五輪出場を決めた。現在、神奈川・小山中3年。所属はACT SB STORE。1メートル60。

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