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「日本チーム、予選突破」の見出しを見る。台湾で行われている「世界野球プレミアム12」の実況をテレビで楽しんでいる。画面から球場の看板に「世界棒球・・・」の表示がときどき見える。ベースボールが、日本では「野球」と表示。台湾では「棒球」となっている。懐かしい歴史をたどりながらアメリカに圧勝した試合を見ていた。

▼戦前に、「鬼畜米英語」は、敵性語として禁止令で欧米発祥のスポーツが「日本語漢字」になった。ベースボールの「野球用語」には、現在でもほとんどが使われている。「投手・捕手・一塁手・・・」などの守備位置から、併殺打、本塁打、外野、内野、場外本塁打。しかし、アウト・セーフ・ファール・・・などは、日本語では不細工な、アウトは「だめ」、セーフは「よし」、ファールは「だめ・もとえ・圏外」などと言っていたという。しかし、草野球で「チャンス」という掛け声は、やっぱり「適時」は言いにくいから、英語発音だったらしい。

▼「五郎丸」ブームで、庶民になじみがなかった「ラグビー」試合に、観客が増えたという。即座にラグビーの漢字表現もあったはずだが、思いつかない。辞書を引いたら「闘球(とうきゅう)」とあった。なるほどぶつかり合う、闘う肉弾戦だ。

▼知らないスポーツ名も分かった。アメリカンフットボールは「鎧球(がいきゅう)」。ゴルフは「孔球(こうきゅう)・打球(だきゅう)」と言っていたらしい。ハンドボール「送球(そうきゅう)」、ホッケー「杖球(じょうきゅう)」。ボウリング「投球・十柱戯(じゅちゅうぎ)」。

▼当時の、陸海軍の現場では、上司への報告にも、それまで通常的に使われていた英語の単語が頻繁に出ていたと言う。「エンジン音」、「コーヒー」、「タイヤ」、「ウイスキー」、「ベランダ」・・・。

▼昨今、若い人にしか通じない日本語が流行っているらしい。「壁ギュ」、「ゲロカワ」・・・「シワシワネーム」一世代前の名前を言う(太郎、花子)世代には、知らなくてもいい言葉が蔓延しているらしい。わたしも使っていた「キスグレ(酔っ払い)」を思い出しながら、床に就くとしよう。

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