「語呂合わせ」
さわやかな秋風が吹くのもあと何日あるのか。きのうは、そんな秋日和だった。落葉掃除もあとわずか、桜老樹も枝だけになり青空が見えてきた。しかし、桜葉が散ると、モミジ葉の季節になる。
▼市庁舎の駐車場掃除をしていると、「石○しろまる○しろまる 1682」のナンバーが付いた車があった。「いろはに」か、語呂合わせがいい番号だと思い、あたりを注意してみると、軽トラックに「8739(はなさく)」や車体が赤なのに「4616(しろいろ)」があった。
▼「語呂合わせ」の好きな日本人は、「4(死)・9(苦)」を忌み嫌ってきた。プロ野球選手の背番号で、4や9と49をつけているのは、外人選手。 「末広がり」は縁起がいいと、「8や八」をつけたものがたくさんある。ご当地発祥の「8番ラーメン」やずばり「末広屋」の店名も各地に存在する。
▼数字に関して好き嫌いがあるのは、日本人だけではない。外国人(キリスト教圏)は「13」を嫌う。「13日の金曜日」、黙示録の「666」も嫌う。むかし、銭湯の脱衣箱には「4や9」はなかった。イタリアのアリタヤ航空の座席にも「13や17」はないという。
▼「13」は「最後の晩餐」にちなむ、キリストを入れて13人だった。「17」は、日本語の「語呂合わせ」と同じ発想の、「今は死んでいる」という意味になるという。だが、古代ギリシャの故事で、オリンピックの最長競走に「マラソン」が取り入れられている。「42・195km」を走る競技で、これまでにも日本人のランナーが活躍している。むかし、この距離を暗記するのに「死にいく子」と覚えた。
▼数年前、「ナンバーズ3宝くじ」で「666」を買って、6万円の当選金をもらったことがあった。電話番号にもこだわる会社や役所もある。「8609」は定着してきた、「職業安定所(ハローワーク)」の電話番号でもある。加賀市の公用車に「300」が付いている。選挙公約(マニフェスト)で、「クール加賀三百万人構想」から、願いこめて別注したそうである。
▼「御嶽山の噴火」は、鮮明に知っている自然災害だった。東日本大震災を「3・11」。アメリカの同時多発テロ事件を「9・11」として記憶にとどめる数字。御嶽山噴火も「9・27」と記憶に残すのか。私のオリジナルで「降る石(で)国(が)ないぞ」と覚えたい。【2014年9月27日13時】頃に「御嶽山」は噴火した。