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2016年09月

「早起きは三文の徳」。懐かしい言葉が浮かんできた。今朝も3時に起床。こんな習慣がついてからもう何年も経っている。人は年寄りの典型的な条件だと言うが、あえて抵抗しない。睡眠時間は、たっぷりの6時間だから、すっきり眼が覚めている。そんなに早く起きて何しているのかと、すこし若い年代から聞かれるが、笑って答えない。

▼人はそれぞれの時間を楽しむパターンがある。大きなお世話だと言いたい。起きるとパソコンにセットした軽音楽を聴きながら、インターネットのニュースを拾い読み、きのう発信したブログをチェックする。めったにないが「いいね」のコメントがあれば、誰から発信されたかも見る。

▼三日前のブログに対して、東広島市のSさんから丁寧な謝礼のコメントを頂いた。この場を借りて、来年の9月2日、加賀で開催される「赤瓦の里・セミナー」で、お会いできますように楽しみにしています。そして、カープの赤い応援手ぬぐいを見せてください。

▼少し肌寒くなった足元には、使わなくなったゴルフボール2個を足裏で転がしている。「足裏マッサージー」をしながら、分解した「智恵の輪」を組み立てているが、これに手こずっている。もう2時間も経っている。

▼遊びをあきらめて、2週間も前から友人に借りた近代歴史の裏話「二人で一人の明治天皇・松重楊江著」に目を通す。歴史には、表もあれば裏もある。若いころに読んだ「吉川英治の三国志」を、あらためて見直している友人がいる。彼との雑談の中で「劉備・関羽・張飛」がよく話題になる。

▼時代は変わっても、人間の考えることには大差はない。清廉潔白な人間の生き方もある。極悪非道で手にした地位や財産は、やっぱり長くは続かない。「人生五十年」だった時代もあったが、今は、少し伸びても、健康でひとり歩きができる「八十年」ぐらいだろう。「敬老の日」に目覚めて思ったことは、今日も眼が覚めて「よかった」。

爽やかな秋の風を感じる。と、言いたいところだが、季節の変わり目は空模様も忙しく変わる。同じころ南の台湾には「スーパー台風」が猛威をふるい、被害も出ている。その後に発生した台風は、日本列島に向かっている。また、いつなん時、明日はわが地区にも、避難警報が出るかもしれない今日このごろである。

▼新幹線の金沢開通が騒がれて、もう、1年半経過した。「速い」例えの新幹線は、時の早さにも感じる。だが、JR大聖寺駅からの乗り降りする人の数は、いつもと変わらず通勤者だけの静かな城下町の駅でもある。

▼そんな人通りの少ない駅前に、3カ月前に発足した「若手起業家支援センター」のサロンは、静かに確実に人の出入りがある。毎週水曜日の夕方から開かれる「定例勉強会」には、メンバー6名が顔を出し、いくつかの課題に向かって前進している。

▼開設オープニングを兼ねて、加賀市の恵まれた自然に育まれた歴史文化を、再発見するための講演会を開いた。そして、旧盆過ぎに片野海岸で開催した「ぐるっと周る加賀の魅力発見」の第1回は、「日本海の夕日と瞑想」をメーンテーマーに開催された。

▼2回目は、9月21日の「霊峰白山が柴山潟に映える湖畔で瞑想」で行われる。10月の3回目も準備中である。「竹の浦館」での食文化を体験しながら、北前船船主の里での勉強会を企画している。来年の3月までを目どに予定している。

▼「女心と秋の空」と、変わり目のはやい男心と入換えた「駄洒落句」も死語になったようだ。そんな時代に生きてきた世代を祝う「敬老の日」が近い。そして、「彼岸の中日」も迎える「秋のゴールデンウィーク」は気ぜわしい。

▼確か23日が「秋分の日」だと記憶していたが、今年の暦は一日早くなっている。最近、その違いを気づいた。何のことはない、4年毎にある「閏年」のせいだという。来年には、「敬老の日」に招待される。うれしくもあり、まだ行きたくもない、老人のこころ。

「私25年待ちました」を、掲げるカープファンのプラカードが見えた。「私は41年前の初優勝を応援していた」を告白する。北陸のファンは、阪神や巨人ファンが多い。そんな中でカープびいきだと宣言すると、肩身の狭い思いをしていた。途中から監督を引き継いだ古葉監督の下で、山本浩二や衣笠祥雄の赤ヘル軍団が旋風を巻き起こした。

▼4年後、2度目の日本一になった時は、若手の高橋慶彦が頑張っていた。そんな慶彦のファンだった広島の女性と知り合ったのがご縁だった。1979年、入社間もない会社の慰安旅行は「鳥取砂丘」だった。宿泊地は米子の「皆生温泉」。宴会が終わったころ、館内で同じく慰安旅行の女性グループと出会った。

▼互いに「どこから?」の会話で、広島市からだと知った。当時、快進撃を続けるカープのファンだと告げると、いっぺんに仲良くなった。旅先で知り合った若者同士は、別れ際に住所交換をしていた。その後、5、6通の手紙をやり取りした「ペンフレンド」になった。

▼2016年9月102142分。敵地での巨人戦を逆転で制し、7度目のリーグ優勝。大リーグでも活躍した黒田選手が、古巣に戻ってきての恩返し優勝だ。ベテランの新井選手も戻ってきた。

▼球団創立25年目の初優勝以来、25年前の山本監督のカープが6度目の優勝だった。長かったが今年は7度目のリーグ優勝ができた。やったね!カープ。そして、その後ペンフレンドとは無縁になっているが、元気でいるなら彼女にも「おめでとう」と祝電を打ちたい気持ちである。

▼9月3日に、大聖寺で第3回「赤瓦の里セミナー」が盛大に開催された。昨年に続いて今回も東広島市から参加された「実森建設」社長夫妻も、熱烈なカープの地元ファンで、町興しに活躍中である。「赤瓦の里」のイメージカラーでもある「赤色」のカープのタオルを振りながら、宴会での自己紹介をしていた。「おめでとう。よかった」と、共にカープファンとして、喜びを分かち合いたい。

はやいものであれから・・・。という書き出しで手紙を書いたような思い出があった。たしか3年前の同窓会の案内状だった。小学校の同窓会は、平成25(2013)年10月5日に粟津温泉で催し、卒業後60年ぶりで逢った同級生もいた。その時の約束で、次回開催日は、来年の秋ごろと決めた。

▼そのころからスタートした「老人のつぶやき」発信も3年目を迎えている。過去の記録「アーカイブ」をさかのぼると9月は毎日発信していた。最近は2、3日おきになっているが、なんとか継続できている。体力と記憶の衰えを自覚する毎日だが、何とか気力だけはまだ残っている。

▼2012年10月1日からはじめた新聞コラム「時鐘」の写し書きと、余白の日記も1421回になっている。USBに記録した内容をひらき、忘れていた出来事などを見ながら苦笑することばかりである。誤字脱字はもとより、「てにをは」助詞の間違いを発見する。

▼2014年9月9日の日記には。▽今朝も、気持ちよく五時に目覚めた。この秋、初めて足もとに寒さを感じて、電気ストーブを点け、パソコンを立ち上げ、日課の「時鐘」の写し書きを終えた。テレビのスイッチを入れると、間もなくアメリカで行われるテニス大会決勝戦の速報をテレビ画面の隅に表示させている。九月九日九時ごろには、勝っても負けても日本に、「錦の旗」を掲げる錦織選手の画像が映ることだろう。

▼今朝のテレビは、「リオ・パラリンピック」で活躍する日本選手を伝えていた。そして、2年前に準優勝したが、今年も全米テニスで4強になった錦織選手のことも伝えていた。「赤ヘル軍団の広島」が25年ぶりで優勝確実。大相撲秋場所で「白鵬」10年ぶりの休場。と、スポーツ欄は賑わっている。

▼だが、一番のトップ記事は、「北朝鮮の核実験」。ルールのない戦いが、始まるのだろうか心配でもある。

朝9時から午後4時まで開店している大聖寺観光案内所は、日曜日は結構忙しい。観光に関する問い合わせや、レンタルロッカーにレンターサイクルを利用する観光客が出入りする。常連の人もいるが、ほとんどが初めて訪れる大聖寺の観光地図を求めに立ち寄る。

▼JR大聖寺駅を降りて、数百メートルに位置する案内所へ、レンターサイクルを利用する中年のカップルが来た。大阪から初めての大聖寺だという。いつものことながら「どちららまで・・・」の問いに、「風傳流」の発祥の聖地という。

▼聞き覚えのない固有名詞に戸惑った。観光案内所の担当が知らない「風伝流」。旧大聖寺藩が発祥の槍術を、伝える道場が大阪にあるという。その道場の門下生だった。隣接の「活性化サロン」には、20数年前から大聖寺の活性化に、余生を捧げている歴史に詳しい発起人の瀬戸達氏がいたから、遠来からの珍客対応をお願いした。

▼旧藩邸敷地内にある「江沼神社」には、旧大聖寺藩伝来の「風傳流」槍術の発祥地として、毎年式典が行われているという。ネットでは調べたら、明治期に一時は消滅寸前だった。旧大聖寺藩最後の槍術「風傳流」師範が、武術を残すために大阪で立ち上げた。そして、戦時中また、消滅しかけたが、戦後、金沢自衛隊で行われた柔剣道大会で、風伝流の普及に努めた守岡氏が圧勝したことにより、入門者が増えたという経緯があったという。

▼旧大聖寺藩の隠れた歴史の一部を知った30分後に、全昌寺へ墓参に来た金沢在住の「瓜生外吉」の子孫が、大聖寺の武家屋敷跡を知りたいと、ドアを開けた。体格ががっしりしていて、まもなく開催される「加賀江沼人物講座」に登場する曽祖父「瓜生外吉」に似た成年は、恥ずかしそうにポスターの先祖の写真を見ていた。

▼旧大聖寺藩士の子弟には、旧大日本帝国時代の上級軍人がいる。海軍大将の瓜生外吉をはじめ、陸軍大将の磯村 年に小栗孝三郎は海軍大将。いとこ同士の草鹿任一、草鹿竜之介はともに海軍中将だった。

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