雨で見損なった36年ぶりの「スーパームーン」を見ておきたいと思った。先日は小春日の穏やかな日だった。今夜の「十八夜月」は見えるだろうと、昼から待っていた。暗くなってから、今か今かと待っていたが、なかなか月は昇ってこなかった。結局10時まで待って、あきらめた。十八夜月は「居待月」という。居は「座る」の意味で、立って待つには長すぎるので「座って月の出を待つ月」。座っていても疲れるかも。と、辞書にもあった。
▼月の出を待つ時間帯に、待っていました!。「遠藤」の金星相撲を見ることができた。怪我から復帰して、その実力を先場所に残した。今場所は、連日対戦した三大関を倒した結果に驚いていたが、まさかの白鵬からの金星だった。たいしたものだ、拍手である。
▼夕食の用意をしながら。もう一つ、完成を待っていた映画「匠のかくれ里・加賀市」が、「YouTube」でも見られると言うから、大相撲と同時にスイッチオンしていた。
▼「匠のかくれ里・加賀市」の18分映画を感慨深く見入った。企画から、映像資料集めや原画チェックなどの編集会合に、初めて関わった数ヶ月だった。制作したのは、「NPO法人歴町センター大聖寺」。プロデューサーの瀬戸事務長は、これまでの地域の活性化活動に尽力してきた「まちづくりの匠」のようだった。
▼独自のアイディアを駆使した「まちづくり」。誰もが真似のできない「匠の技」は絶品である。出来上がったこれまでの「一里塚・赤瓦セミナー・時鐘堂など」の作品は、企画から完成まで行政に頼らず、「この指とまれ」のアピールに、正義を感じた多くの人が集まってくる。不思議な魅力を感じさせる匠である。
▼そして今夜の、3部作は「自然を造った神々の匠」から、「歴史をつないだ匠」に、「今を生きる匠」たちの作品で、今も多くの市民が恩恵を受けている「匠のかくれ里」の映画だった。スムーズに一句できた。「月待ちのかくれ里には光る星 吾亦交」。
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