「どっちが勝つか?」
月一回の血糖値検査を受けてきた。先月は血糖値が平常値に戻って3回目の日だった。不安な数分間の待ち時間。・・・正常値の結果が出た。前回の血液検査報告でも、主要な検査値も全てOKだった。日ごろの節制?が素直に結果に出た、うれしい合格通知証をもらった。
▼検査項目の「ヘモグロビン・A1C 5.5」だった。投薬のせいかもしれないが、処方薬を担っている薬屋の薬剤師は、この数値であれば「絶対にインシュリン注射の世話にならない」とのうれしいことを言ってくれた。
▼お世辞でもいい。頑張れる言葉のお礼に、ドラックストアに並んでいる「洗剤と入浴剤」を買った。「良薬は口に苦(にが)し」という、むかしの「いろはカルタ」にあった言葉を思い出した。「言葉は毒にも薬にもなる」というから、患者のためを思って、厳しい忠告をしてくれた担当医に感謝しなければ、と思い直した。
▼「一病息災」、「医食同源」などのことわざがよぎる。生活習慣病の最大の敵は、食事である。「分かっちゃいるけど、やめられない」習慣病。正常値になった要因は、「一日一個のリンゴを食べたこと」と断言したい。これまで食したことがなかったリンゴを食べてからの結果、としか思い当たらない。
▼ここまで書いてきて、先月にも「リンゴ・・・」の効能について書いたことを思い出した。重複して同じようなことを記すことは、血糖値より怖い?「ボケ」症状が進行中でないかと思った。
▼昔からの木造住宅建築は手入れをしていれば、楽に3世代まで維持できるという。いま流行の「・・・ホーム」の売り出している格好いい住宅は、30年ぐらいの耐久性しかないという。次世代に引き継がれない一代限りだという。
▼住宅建築と人体を同じ土俵で相撲を取らせるのは、センスがないかも知れないが、医学的に部品を交換できる時代になって来た。
▼いま、平均寿命が八十代になっている。建築学からいえば大工さんの手作り作品の家。骨組み材料からして現代の建売住宅と違う。もう少し生きてみて、どちらが勝つか確認してみたい。