[フレーム]

話には聞いていたが、縁あって山代温泉の「古総湯」に入る機会を得た。地元ではなかなか大金?を払って、石鹸でからだも洗えない古総湯へは入らない。どうしても、共同浴場の「総湯」へ入ってしまう。

▼「赤瓦景観の里 国際文化交流セミナー」のイベントで、山代温泉を代表する観光スポットを選んで、体験できる3つの一つに「古総湯」があった。

▼マイクロバスは、加賀東谷保存地区の荒谷、今立を通過して、「大土」の赤瓦家屋の民家で、用意された炭火で焼いた握り飯とイノシシ鍋の昼食を食べる。そして、西日で紅葉が映える「県民の森」を山越え、杉水集落を通過する際に、バスの窓から「吉備神社」を確認した。

▼隣座席にいた加賀市歴史研究員のI氏に、「めずらしいですね、吉備神社があるとは?」の質問を投げかけた。研究員はその質問にうなずくだけだった。

▼「吉備神社」と言えば、「桃太郎のキビだんご」伝説の「吉備国」を連想する。現在の岡山県は奈良時代、備前、備中、備後、美作(みまさか)の4地区の総称でもある。「吉備津彦神社」の末社かもしれない。何故?のまま、山中温泉も通過して山代温泉街に到着した。

▼明治時代の共同浴場を再現した「古総湯」への体験者グループは総勢8名だった。「沖縄・竹富島」から参加した上瀬頭氏に、石川高専の学生4名、「古総湯」建築に関与した市の担当者も説明役で入浴した。
▼復元された湯殿は、入浴方法も当時のままを体験するため、浴室にはカラン・シャワーなどの設備はなく、かけ湯をして湯船につかるが決まりになっている。銭湯での経験がない学生たちの入浴の仕方を見ていたら、自宅の風呂の入り方だった。見かねた年長の上瀬頭さんと私は、即、注意した。立ったままの「かけ湯」は、ダメと・・・。

▼そんな最中に、外国人が腰をかがめて「かけ湯」をして湯船に入ってきた。国際交流のイベント行事の流れで、出身国を日本語で尋ねたら、流暢な日本語でカナダから来て、「岡山」に住んでいるという。バスでの何故?が、つながった。湯船には学生の「美作(みまさく君」もいた。

▼湯船に浸かっていると、温泉の癒す効果で気持ちよくなり、「銭湯・総湯」の略語で、♪「『銭・総』(せんそう)を知らない子どもたち・・・」。の歌詞で唄いたくなってきた。

コメント

コメントフォーム
評価する
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット

↑このページのトップヘ

traq

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /