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「腹八分に医者いらず」のコトワザがある。一般的には、「腹八分目ぐらいの満腹感が、ちょうど良い」という。胃に負担をかけさせないから、病気にもならない。まさしく、現代の生活習慣病の根幹をなす言葉でもある。

▼「耳が痛い」ことを、自戒を込めて記述している。「分かっちゃいるけど、やめられない」習慣病を、意識しだしたのは5年ほど前。改善策は適度の運動、「恥ずかしながら」まだ、効果が出てこない。こんな現状を、主治医の処方箋でカバーしている。「バカは死ななきゃ直らない」のことかもしれない。

▼身近に、「すべては腹八分」という、生き方をしてきた御仁(ごじん)」がいる。これまでも、他人との関係を修復し、友好関係に結び付けている。例えの話では、「困っている人を助ける時も、100%援助しない」。8割にして、残りは本人のために残しておくことが、ポイントだという。自活するためには、残りの「2分」の部分を努力して、自活力を身につけてもらうことが、本当の支援だという。

▼「生き方も八分」。常に縁のあった人にも、その人の人生観の「二分」を尊重して、愛情を持って認める。そんな人生観は、少年期に親の背中を見て育ち、多くの失敗体験の中から立ち上げた事業も軌道に乗り、現在も順調に動いている。そして、支給されている国民年金を、すべて歴史的景観を残す活動資金に導入しながら、残りの人生を楽しく、地域社会に還元している。

▼「言うは易く、行うは難し」。「聞くは一時(いっとき)の恥、聞かぬは末代の恥」。お寺へ行って説法を聞く習慣もない者にとっては、ありがたいことに、身近に聞く体験談の中からの「処世訓」。聞くたびに、熱い息吹が染みる。そして、勇気をもらっている。

▼私の人生も、あと「二分」残っている。過ぎた「八分」をベースに、「自分なりの人生を謳歌」したい。論語「七十而従心所欲不踰矩」。七十にして心の欲する所に従えども矩(のり)を踰えず(こえず)。に、ちょっと「腹八分」のアクセントをつけて生きてみたい。

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