猛暑が続くと、仮称「五徳庵・フラワーガーデン」への出入りが頻繁になる。プランターへの水遣り作業や雑草除去などに加えて、メダカたちが棲む水槽の水温が気になる。植物の水分不足はすぐ分かる、葉が萎れているからだ。熱中症の人間と同じで元気がない。
▼夏場に咲く花が少ないのを見越して朝顔を植えた。ようやくツボミをつけだしたが、最盛期はこれからだから、楽しみに待っている。それまでの寂しいガーデンを彩るのは、花に似せた風車が15基、風任せに回っている。
▼ペットボトルの再利用で回る「花車」には、水遣りもいらないから便利だが、風が吹かないと寂しい。毎日観察していると、台風時期以外の平穏な日々には、決まって吹く時間帯があることを発見した。午前10時前後になると、風は街の入り組んだところにも吹いてくれる。
▼「メダカの餌づけ」に成功したようだ。毎朝不規則に与える「メダかの餌」を、水槽を指先で叩いてやるようにしていたら、最近、音が聞こえると水面に群れをなして浮き上がってくるようになった。群れには、最近生まれた3匹も、一人前に仲間と一緒にやってくる。
▼花があるとそれを目当てに、蜂が飛んでくる。隣接する隣家の敷地に蜂の巣が作られた。巣を見つけた隣の奥さんは、その巣を破壊する手段にでたが、失敗した。その後、奥さんがその巣へ、3メートル近くまで近づくと、蜂の巣からスクランブル発進の攻撃隊が飛んでくるという。
▼その蜂たちから、敵でないと信用されたのか、すぐそばまで飛んでくるが、私には攻撃をかけてこない。言葉のやり取りはないが、小さなガーデンの中で、老人と花や虫や魚と、風が共存共栄している。お金に変えられない癒しに老人は、猛暑のなか楽しい汗をかいている。
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