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昨日は、大聖寺観光案内所で当番のため一日詰めていた。予想通り、観光客の訪問はなかった。粉雪混じりの寒い日になった日曜日。誰も来ずとも、気分は明日迎える「立春」だ。

▼そんな暇な当番日、仲間を気遣う瀬戸氏が世間話に来る。 共通話題でもある地元の歴史・文化にまつわる活動報告や次への企画予定の進ちょく状況。それと、今、読んでいる本の感想から、広がる歴史談話。

▼今日の話は、歴史を別な角度から紐解くユニークな切り口の本を読み終わったという。日本史を「日本列島」の地形から割り出したという歴史本だという。

▼歴史本の登場人物は、変革の世相の中から生また、栄枯盛衰の一代記。歴史書に名前が残る人物の人生は、誰も知らない。歴史をさかのぼって、後世の誰かが書き残す。そんな記録を頼りに語り継がれたことは、その人物の一部だけである。

▼新聞にも飛鳥時代の巨大な遺跡が発見されたが、文献にもなく、地域に言い伝えも残っていないという。「大化の改新」前後の遺構は、国家発祥の地であるにもかかわらず、そんな不思議なことが、今ごろ発見されたという。これからまた、「歴史ロマン」が燃え上がる。定説の古代史がどう書き換わるのか。

▼江沼地方は、地名通りの「湿地帯」。今でも残る丘陵地帯以外は、雨季のころには日本海とつながる「江沼」だった。そんなころに付いた地名が現在まで現存している。古代人は、通行の不便な地を選んで住み着いた。そんな地形は外敵からも守ってくれた。

▼土地の名前が時々変わる。「忌波→弓波」。町村合併でも消えてゆく町名がある。この「21世紀」を後世に伝えるには、地名と言うメッセージは残らない。歴史マニアも心配している。

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