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国境なき医師団(MSF)が南アフリカ共和国東ケープ州の小さな町ルシキシキ Lusikisiki で行っているプロジェクトが、順調に成果を上げている。
11月25日、関係者がプロジェクトの成功を祝うために集った。このプログラムにより、1,100人以上のHIV陽性者が抗レトロウイルス(ARV)薬治療を受けるという成果がなしとげられた。パレードを行った陽性者らは「ウイルス量検出限界以下」とロゴの入ったTシャツを着て、敵を表す「アパルトヘイト」の部分を「AIDS」に、身を守る武器を表す「カラシニコフ銃」の部分を「ARV」に置き換えて、フリーダム・ソングの替え歌を歌った。お昼過ぎには雨が降り出し、風も強くなり、白い看板を叩きつけたが、それでも自らの治療の成果を訴え続けた。彼らは皆、名前や写真の公表を承諾した。HIV治療が可能となった今は、感染していることを隠す必要はない、と言う人もいた。
このルシキシキでのプログラムは、2年前に南アフリカの前大統領ネルソン・マンデラ氏によって開始され、人権団体やMSF、東ケープ州保健省 the Eastern Cape Health Department やネルソン・マンデラ基金 the Nelson Mandela Foundationが協力して発展させてきた。
MSF関係者は、南アの名もない小さなこの町でのHIV/AIDS対策プログラムの成功は、同様のプログラムを一気に国全体に普及させる足がかりになると期待をみせる。
このプログラムの治療を受けているある患者は、病院に行って初めて自らのHIV感染を知った。CD4の数値は当初24だったが、現在は375に回復し、日常生活に支障はないという。ルシキシキの住民は、プログラムは治療を普及させただけでなく、HIV/AIDSの知識を人々に浸透させて差別や偏見をなくした、とプログラムの成果を賞賛していた。

原題:Rural E Cape is Winning Aids Battle
日付:October 31, 2005
出典:allafrica.com website
URL: http://allafrica.com/stories/200510310089.html

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