2021年05月
【2021年3月15日】東欧・中央アジア地域を対象に行われた、国連合同エイズ計画(UNAIDS)発行の世界エイズ報告書2020―「人間を中心に据えてパンデミックに打ち勝つ」―の観光イベントでは、この地域で2025年の目標を達成するうえでの、社会的・法的な要因を共同で見直す場となった。データに基づいて分析すると、同地域は「HIV陽性者の90%が自分の感染を認知し、その90%がHIV治療にアクセスし、その90%がウイルス抑制に成功する」という、UNAIDSが2025年までの達成を呼びかけている「90-90-90目標」への実現コースから大きく外れており、現時点では70-44-41にしか達していない。UNAIDS東欧・中央アジア戦略情報アドバイザーのレフ・ゾラビャンLev Zohrabyan氏は、戦略の見直しと、それを実現するための社会条件を整える必要があると示した。続きを読む
【2021年3月8 日 ジュネーブ(スイス)発】国際保健におけるジェンダー平等の進捗について独立した立場から評価するイニシアティブである「グローバルヘルス50/50」(Global Health 50/50)が3月8日に刊行した「2021年グローバルヘルス50/50報告書」において、途上国の三大感染症対策に資金を拠出する国際機関、グローバルファンド(世界エイズ・結核・マラリア対策基金)が、栄誉ある「12の最も高得点を得た組織」に入った。続きを読む
【2021年3月26日】学術誌「国際エイズ学会ジャーナル」(Journal of the International AIDS Society)に掲載された研究によると、PrEP(曝露前予防内服)には様々なプログラムがあるが、その種類によって、性感染症(STI)のスクリーニングの実施に大きな隔たりがある。PrEPは現在76カ国で使用されている。STIのスクリーニングをPrEPの一環とすることは、HIVだけでなく、淋菌感染症、クラミジア感染症や梅毒といった性感染症の早期発見と治療、さらにはコミュニティレベルでの発生率や有病率を低下させることが期待される。続きを読む
【2021年3月17日 エンテベ(ウガンダ)発】アフリカ東部の内陸国ウガンダの都市エンテベにある国立動物遺伝子資源情報センター・データバンク National Animal Genetic Resources Centre and Databank (NAGRC&DB) は、ヤギのミルクを原料とするHIV治療薬の開発に乗り出すと発表した。ヤギ乳にはカルシウムやカリウムのほか、溶解性が高く食物アレルギーを起こしにくいタンパク質、消化吸収に優れた脂肪、エネルギー源になる栄養素が含まれている。科学者らによると、どの物質もHIV陽性者の免疫力を高めるために欠かせない栄養素だという。
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