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グローバル・エイズ・アップデート

世界のHIV/AIDS情報を日本語で配信中!

2022年06月

【2022年4月22日、ジュネーブ(スイス)発】黒海に面するウクライナ南西部の港湾都市オデーサでは、1990年代以降、HIVが流行した。その背景には、注射による薬物使用が活発に行われていたことがある。しかし、同国は最近、薬物使用者向けに世界で最も効果的なハーム・リダクション(健康被害の軽減)サービスのシステム開発に成功しており、昨年は薬物使用者の新規HIV感染の減少が報告されていた。国連合同エイズ計画(UNAIDS)の取材チームは、2月24日のロシアのウクライナ侵攻に始まる現在の戦時下においても、薬物使用者への支援を手掛ける民間非営利団体「家へ行く道財団」(Road to Home Foundation)のナタリア・キツェンコ公衆衛生部長Natalia Kitsenkoに現状と団体の運営方法についてインタビューした。続きを読む
【2022年3月28日 ジュネーブ(スイス)発】途上国のエイズ、結核、マラリア対策と保健システムを強化することに資金を提供する「グローバルファンド」(世界エイズ・結核・マラリア対策基金)は、3年に一度「増資」プロセスを行い、その翌々年からの3年間の感染症対策に必要な資金額を算定し、国際社会に呼びかけて資金を調達している。今秋、第7次増資会合が米国主催で開催されるのに先立ち、バイデン大統領は米国議会に対し、2023年度にグローバルファンドの第7次増資への拠出予算として20億ドル(約2,500億円)、3年間で60億ドル(約7,500億円)を確保するよう求めた。続きを読む
【2022年4月6日発】世界全体のHIV陽性者の3分の2が在住するサハラ以南アフリカでは、社会経済的な不平等がHIVの治療や感染拡大の防止を妨げており、これには国連合同エイズ計画 Joint United Nations Programme on HIV/AIDS (UNAIDS)も緊急の注意を呼び掛けている。そこで、2010年から2018年の期間における、HIVに関わる指標と社会経済的不平等の関係を調査する研究が行われた。続きを読む
【2022年4月7日】南部アフリカの内陸国ジンバブウェの国会は「婚姻法」の改正を可決した。この法案の主要な目的は、HIVの感染について、これを非犯罪化することであり、現在、大統領の承認を待って成立することとなっている。ジンバブウェが国家としてHIV感染の非犯罪化を決定したことについて、世界のセクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス&ライツ(性と生殖に関する健康と権利)に取り組む団体の注目が集まっている。女性と少女の権利を支援する世界的な運動団体である「彼女が決める」(SheDecides)は、ジンバブウェが今回、この法律改正で成し遂げた画期的な達成を祝うため、ベルギーの首都ブリュッセルで開催する女性と子どもの権利に関する国際会議に今回ジンバブウェの国会議員を招待した。続きを読む
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アフリカ日本協議会

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