2018年09月
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グローバル・エイズ・アップデート
GLOBAL AIDS UPDATE
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第348号(第19巻第1号)2018年(平成30年)9月23日
No. 348(Vol.19-No.01) Date:2018年9月23日
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★「第348号」目次
●くろまる対策・課題別記事、アフリカ以外の地域別記事
(オランダ)国際エイズ会議 AIDS 2018で長期的なHIV対策見直される
(オランダ)現代の労働におけるHIVに関わるスティグマと差別=世界HIV陽性者ネットワーク、報告書を発表
●くろまるアフリカの地域別記事
・(ナイジェリア)140万人のこどもの新規HIV感染を回避
・(ケニア)HIV陽性の若者の人口が30万人に
------------------------------------ Vol.18 No.23---
◆だいやまーく発 行:(特活)アフリカ日本協議会
◆だいやまーく連絡先:
・東京都台東区東上野1-20-6丸幸ビル3F
・電話:03-3834-6902
・FAX:03-3834-6903
・電子メール:info@ajf.gr.jp
◆だいやまーくバックナンバー:下記ブログをご覧ください。
・http://blog.livedoor.jp/ajf/
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◆だいやまーく本メールマガジンから転送・引用を行う場合は、事前に発行者にご連絡をお願いします。
グローバル・エイズ・アップデート
GLOBAL AIDS UPDATE
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第348号(第19巻第1号)2018年(平成30年)9月23日
No. 348(Vol.19-No.01) Date:2018年9月23日
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★「第348号」目次
●くろまる対策・課題別記事、アフリカ以外の地域別記事
(オランダ)国際エイズ会議 AIDS 2018で長期的なHIV対策見直される
(オランダ)現代の労働におけるHIVに関わるスティグマと差別=世界HIV陽性者ネットワーク、報告書を発表
●くろまるアフリカの地域別記事
・(ナイジェリア)140万人のこどもの新規HIV感染を回避
・(ケニア)HIV陽性の若者の人口が30万人に
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【2018年7月31日 アムステルダム(オランダ)発】「障壁を破り、橋を架けよう」を会議の主要テーマとする第22回国際エイズ会議が、オランダの首都アムステルダムで2018年7月23〜27日に開催された。本会議において、世界中のエイズ終息に向けた闘い、国連合同エイズ計画UNAIDSによって策定された「90-90-90目標」(HIV陽性者の90%が感染の有無を把握し、その90%が治療につながり、その90%においてウイルス量が検出可能値以下に下がる、という、UNAIDSが提唱している目標)が全く順調に進んでいないことが改めて明らかにされた。
この会議の中で、科学の面、疫学の面、エイズ対策資金の面、そしてコミュニティ主体の議論によってあらわとなった主な問題には以下の6つがある。
(1) 「危険な自己満足」に対抗していかねばならないということ
これまでに抗レトロウイルス治療や、抗レトロウイルス薬を予防内服する「暴露前予防投薬」 Pre-exposure prophylaxis:PrEP の増加など、HIV対策において大きな進捗はあるものの、世界は2020年までに「90-90-90目標」を達成することはできないだろう。
(2)若者たち、特にサハラ以南アフリカの若者におけるリスクの増加
HIVの新規感染のうち40%を思春期の女性および若い女性が占めている。また、世界全体の思春期のHIV陽性者の中で、アフリカ東部および南部の思春期のHIV陽性者の割合は60%を占める。世界全体のその人口うち60%を占めている。HIV治療から取り残されているサハラ以南アフリカに暮らす若い女性における感染率が上昇しているのである。
(3)対策のカギとなる人口集団 key populationにおけるリスクの増加
ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー、セックスワーカー、静注注射による薬物使用者、移民、および彼らのセックスパートナーといった、エイズ対策のカギとなる人口集団の多くが、偏見や差別によって予防や治療にアクセスすることができずにいる。HIV新規感染数のうち47%がそれに該当するといわれている。
(4)東ヨーロッパ及び中央アジアにおけるホットスポット
東ヨーロッパと中央アジアにおいてHIV新規感染率の上昇割合は、2010〜2017年にかけて29%に達した。そのうちの3分の1が静注注射による薬物使用者である。
(5) 予防への取組みを今以上に加速させる必要性
2017年、約180万人が新たにHIVに感染した。2030年までに年間のHIV新規感染者数を200,000人にまで減らすという、国連合同エイズ計画(UNAIDS)の目標からかけ離れている。そのため、イノベーション、予防ツールへの投資、および予防アプローチの迅速な拡大が不可欠だ。
(6)HIVにおける資金拠出の減少
2020年までに「90-90-90目標」を達成するには、260億ドルが必要である。現在、エイズ対策費として活用可能な資金額は200億ドルであり、これにはグローバルファンド(世界エイズ・結核・マラリア対策基金)やPEPFAR(大統領エイズ救済緊急計画)などによる資金拠出がふくまれている。60億ドルの不足分が満たされなければ、何百万人もの予防可能なHIV新規感染と死を引き起こしてしまうだろう。
原題:International AIDS Conference 2018 reframes the HIV response for the long term
出展:aidspan
日付:2018年07月31日
URL: http://www.aidspan.org/gfo_article/international-aids-conference-2018-reframes-hiv-response-long-term
この会議の中で、科学の面、疫学の面、エイズ対策資金の面、そしてコミュニティ主体の議論によってあらわとなった主な問題には以下の6つがある。
(1) 「危険な自己満足」に対抗していかねばならないということ
これまでに抗レトロウイルス治療や、抗レトロウイルス薬を予防内服する「暴露前予防投薬」 Pre-exposure prophylaxis:PrEP の増加など、HIV対策において大きな進捗はあるものの、世界は2020年までに「90-90-90目標」を達成することはできないだろう。
(2)若者たち、特にサハラ以南アフリカの若者におけるリスクの増加
HIVの新規感染のうち40%を思春期の女性および若い女性が占めている。また、世界全体の思春期のHIV陽性者の中で、アフリカ東部および南部の思春期のHIV陽性者の割合は60%を占める。世界全体のその人口うち60%を占めている。HIV治療から取り残されているサハラ以南アフリカに暮らす若い女性における感染率が上昇しているのである。
(3)対策のカギとなる人口集団 key populationにおけるリスクの増加
ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー、セックスワーカー、静注注射による薬物使用者、移民、および彼らのセックスパートナーといった、エイズ対策のカギとなる人口集団の多くが、偏見や差別によって予防や治療にアクセスすることができずにいる。HIV新規感染数のうち47%がそれに該当するといわれている。
(4)東ヨーロッパ及び中央アジアにおけるホットスポット
東ヨーロッパと中央アジアにおいてHIV新規感染率の上昇割合は、2010〜2017年にかけて29%に達した。そのうちの3分の1が静注注射による薬物使用者である。
(5) 予防への取組みを今以上に加速させる必要性
2017年、約180万人が新たにHIVに感染した。2030年までに年間のHIV新規感染者数を200,000人にまで減らすという、国連合同エイズ計画(UNAIDS)の目標からかけ離れている。そのため、イノベーション、予防ツールへの投資、および予防アプローチの迅速な拡大が不可欠だ。
(6)HIVにおける資金拠出の減少
2020年までに「90-90-90目標」を達成するには、260億ドルが必要である。現在、エイズ対策費として活用可能な資金額は200億ドルであり、これにはグローバルファンド(世界エイズ・結核・マラリア対策基金)やPEPFAR(大統領エイズ救済緊急計画)などによる資金拠出がふくまれている。60億ドルの不足分が満たされなければ、何百万人もの予防可能なHIV新規感染と死を引き起こしてしまうだろう。
原題:International AIDS Conference 2018 reframes the HIV response for the long term
出展:aidspan
日付:2018年07月31日
URL: http://www.aidspan.org/gfo_article/international-aids-conference-2018-reframes-hiv-response-long-term
【2018年7月25日 アムステルダム(オランダ)発】世界のHIV陽性者団体のネットワークである「世界HIV陽性者ネットワーク」 GLOBAL NETWORK OF PEOPLE LIVING WITH HIV:GNP+ は、国際労働機関 International Labour Organization:ILO と共同で「労働の世界におけるHIVに関わるスティグマと差別:HIVスティグマインデックスとともに生きる人々からの発見」という報告書を、オランダの首都アムステルダムで開催された第22回国際エイズ会議において発表した。本報告書は世界13か国の10万人以上を対象とした調査結果を基にしている。
本報告書はHIVと職場環境の差別に関する最新のデータを提供しており、次のことが明らかになった。
・ HIV陽性者のうち、かなりの割合が定職につけていない。雇用されていない人の割合は、ウガンダの7%からホンジュラスの61%まで幅広い。
・ 調査対象13か国中、10か国で調査対象者の30%以上が失業状態であった。
・ 特にHIV陽性者の若者の失業率が高く、11%(韓国)から61%(ギリシャ)までの幅があるが、特に、東ティモールでは50%、フィジーでは56%、ギリシャでは61%、ホンジュラスでは60%を記録している。
・ 全調査対象国で、HIV陽性のトランスジェンダーの失業率は高いままだった。
・ 多くの人がHIV感染が理由で失業していることが判明した。雇用主や従業員からの差別が失業の原因とする者の割合は、フィジーの13%から東ティモールの100%までを記録し、また、中米諸国はベリーズ(86%)、ニカラグア(67%)、ギリシャ(80%)、コスタリカ(53%)と高率であった。
GNP+のプログラム・マネージャーであるサシャ・ヴォルジナ氏Sasha Volgina は、「この報告書によって、HIV陽性者の職場におけるスティグマ・差別の問題は根深いことが判明した。保健医療と労働のアクセスは密接に関連しており、HIVの流行を止めてHIV陽性者すべての福利を保障するためには、職場環境におけるHIVスティグマを優先的に終わらせる必要がある」と述べた。
さらにILOのHIV/AIDS対策責任者を務めるシャウナ・オルニー氏 Shauna Olney は、「長年にわたる活動にもかかわらず、スティグマ・差別が続いているのは悲しいことである。職場環境で彼らへのスティグマ・差別をなくす一層の努力が求められている。彼らは働く権利があり、誰もそれを否定することはできない。HIV/AIDSと労働の世界に関するILO勧告(No.200) では、すべての利害関係者に労働環境における人権の保護と職場におけるスティグマ・差別を根絶するための必要な手段の確保のためにガイドラインを制定している」と述べている。
原題:Report: HIV Stigma and Discrimination in the World of Work
出典:The Global Network of People Living with HIV (GNP+)
日付:2018年7月25日
URL:https://www.gnpplus.net/hiv-stigma-and-discrimination-in-the-world-of-work/
本報告書はHIVと職場環境の差別に関する最新のデータを提供しており、次のことが明らかになった。
・ HIV陽性者のうち、かなりの割合が定職につけていない。雇用されていない人の割合は、ウガンダの7%からホンジュラスの61%まで幅広い。
・ 調査対象13か国中、10か国で調査対象者の30%以上が失業状態であった。
・ 特にHIV陽性者の若者の失業率が高く、11%(韓国)から61%(ギリシャ)までの幅があるが、特に、東ティモールでは50%、フィジーでは56%、ギリシャでは61%、ホンジュラスでは60%を記録している。
・ 全調査対象国で、HIV陽性のトランスジェンダーの失業率は高いままだった。
・ 多くの人がHIV感染が理由で失業していることが判明した。雇用主や従業員からの差別が失業の原因とする者の割合は、フィジーの13%から東ティモールの100%までを記録し、また、中米諸国はベリーズ(86%)、ニカラグア(67%)、ギリシャ(80%)、コスタリカ(53%)と高率であった。
GNP+のプログラム・マネージャーであるサシャ・ヴォルジナ氏Sasha Volgina は、「この報告書によって、HIV陽性者の職場におけるスティグマ・差別の問題は根深いことが判明した。保健医療と労働のアクセスは密接に関連しており、HIVの流行を止めてHIV陽性者すべての福利を保障するためには、職場環境におけるHIVスティグマを優先的に終わらせる必要がある」と述べた。
さらにILOのHIV/AIDS対策責任者を務めるシャウナ・オルニー氏 Shauna Olney は、「長年にわたる活動にもかかわらず、スティグマ・差別が続いているのは悲しいことである。職場環境で彼らへのスティグマ・差別をなくす一層の努力が求められている。彼らは働く権利があり、誰もそれを否定することはできない。HIV/AIDSと労働の世界に関するILO勧告(No.200) では、すべての利害関係者に労働環境における人権の保護と職場におけるスティグマ・差別を根絶するための必要な手段の確保のためにガイドラインを制定している」と述べている。
原題:Report: HIV Stigma and Discrimination in the World of Work
出典:The Global Network of People Living with HIV (GNP+)
日付:2018年7月25日
URL:https://www.gnpplus.net/hiv-stigma-and-discrimination-in-the-world-of-work/
【2018年8月14日 カドゥナ(ナイジェリア)発】西アフリカに位置するナイジェリアの北西地域 North Westに属するカドゥナ州における母子感染予防サポート Prevention of Mother to Child Transmission:PMTCT と思春期・若年成年サポート Adolescents and Young Persons:AYP に関する記者会見で、国連児童基金(ユニセフ)のカドゥナ事務所でHIV/AIDSスペシャリストを務めるイドリス・ババ博士 Dr. Idris Baba は、「15歳以下の子どもにおいて、2010年から140万人の新規HIV感染が回避されるという、きわめて大きな進歩が実現した」と述べた。
ババ博士は続けて、「HIV陽性の妊婦の80%がいまや効果的な治療を受けており、結果として子どものHIV新規感染数は、2010年270,000人から2017年180,000人に減少した。また、抗レトロウイルス治療 Anti-Retro Viral Therapy:ART を受けている子どもの割合は2010年22%から2017年52%と約2倍となっているが、残念なことにまだ多くの女性、子ども、若者には届いてない。しかし、思春期女性は3分間に1人がHIVに新規感染しており、また、2017年には全世界で15歳以下の子ども18万人がHIVに感染したが、その91%がサハラ以南アフリカ地域での感染である。2017年、世界全体の10〜19歳の青年の中で、推定180万人がHIV陽性者といわれており、HIV感染のリスクにさらされた乳児のうち半数しか推奨された期間にHIV検査を受けられていない。世界には、19歳以下のHIV陽性者が300万人いるが、そのうち、15歳以下のHIV陽性者の半分しか抗レトロウイルス薬にアクセスできていない」と述べた。
ババ博士は、「ナイジェリアにおける若者の間での流行の要因として、社会・経済的、伝統的、宗教的、文化的なファクターなどがある。0歳から19歳までの世界の子どもの人口は25億人にまで増加するといわれているが、それと相まって、AIDSに起因する思春期の死亡者数が確実に増加することから、予防のための投資を倍額にし、思春期および成人したばかりの若者のHIV対策のパートナーとともに、HIV対策に再度注力することが必要である」と述べた。
原題:1.4 Million New HIV Infections Averted Among Children in Nigeria
出典 :DAILY TRUST
日付:2018年8月14日
URL: https://www.dailytrust.com.ng/1-4m-new-hiv-infections-averted-among-children-in-nigeria-265636.html
ババ博士は続けて、「HIV陽性の妊婦の80%がいまや効果的な治療を受けており、結果として子どものHIV新規感染数は、2010年270,000人から2017年180,000人に減少した。また、抗レトロウイルス治療 Anti-Retro Viral Therapy:ART を受けている子どもの割合は2010年22%から2017年52%と約2倍となっているが、残念なことにまだ多くの女性、子ども、若者には届いてない。しかし、思春期女性は3分間に1人がHIVに新規感染しており、また、2017年には全世界で15歳以下の子ども18万人がHIVに感染したが、その91%がサハラ以南アフリカ地域での感染である。2017年、世界全体の10〜19歳の青年の中で、推定180万人がHIV陽性者といわれており、HIV感染のリスクにさらされた乳児のうち半数しか推奨された期間にHIV検査を受けられていない。世界には、19歳以下のHIV陽性者が300万人いるが、そのうち、15歳以下のHIV陽性者の半分しか抗レトロウイルス薬にアクセスできていない」と述べた。
ババ博士は、「ナイジェリアにおける若者の間での流行の要因として、社会・経済的、伝統的、宗教的、文化的なファクターなどがある。0歳から19歳までの世界の子どもの人口は25億人にまで増加するといわれているが、それと相まって、AIDSに起因する思春期の死亡者数が確実に増加することから、予防のための投資を倍額にし、思春期および成人したばかりの若者のHIV対策のパートナーとともに、HIV対策に再度注力することが必要である」と述べた。
原題:1.4 Million New HIV Infections Averted Among Children in Nigeria
出典 :DAILY TRUST
日付:2018年8月14日
URL: https://www.dailytrust.com.ng/1-4m-new-hiv-infections-averted-among-children-in-nigeria-265636.html
【2018年8月15日 モンバサ(ケニア)発】東アフリカに位置するケニアの国家エイズ対策委員会 National AIDS Control Council : NACCのコースト州現地事務所は、ケニアにおける若者と子どもたちの間でHIV陽性者数が増加していることについて、懸念を示した。
NACCの理事を務めるンドゥク・キロンゾ博士Dr. Nduku Kilinzo は、ケニアの海岸部の主要都市であるモンバサで開催された第14回ケニア小学校長協会の会合において、「ケニアは、24歳以下の若者のうち約30万人がHIV陽性者である。内訳は、10〜24歳が約18万4千人、10歳以下が約10万人である。10-24歳の若者の間では毎日48人ものHIV新規感染が起こっており、2017年、ケニアでは思春期の若者の間で一万八千件の新規HIV感染が記録された」と述べた。
キロンゾ博士は、HIV新規感染者の増加の要因として、若者の間でのHIV/AIDSに対する情報の不足、性的暴力、仲間たちによる強制、HIVに脆弱な人口集団に対する社会の偏見などがあるとした。
「ケニアの若者の約20%にあたる5人に一人が、15歳になる前に性交渉をもっている。同時に、ケニアの若者の多くはインターネットでセックスについての情報を入手しているが、それらの多くは若い世代に誤解を与えるものである。しかしながら、親や教師の立場にある我々は、インターネットに背を向けている。若者がインターネットから得ている情報は誤解を招くものである」とキロンゾ博士は続けた。NACCのデータによると、仲間たちからの強制によってケニアの若者のうち20%は15歳の誕生日以前に性交渉をもっている。
キロンゾ博士はさらに、「15〜19歳の女性のうち約46%はHIV検査を受けたことがなく、同じ年代の男性のうち58%はHIV検査に一度も行ったことがない」と述べ、若い世代にHIV/AIDSについて教育するため、教師や両親に国家エイズ対策委員会または他のHIV/AIDSサポートグループに協力するように求めている。
原題:About 300,000 Young People are Living with HIV/Aids
出典 : Capital FM
日付:2018年8月15日
URL: https://www.capitalfm.co.ke/news/2018/08/about-300000-young-people-in-kenya-are-living-with-hiv-aids/
NACCの理事を務めるンドゥク・キロンゾ博士Dr. Nduku Kilinzo は、ケニアの海岸部の主要都市であるモンバサで開催された第14回ケニア小学校長協会の会合において、「ケニアは、24歳以下の若者のうち約30万人がHIV陽性者である。内訳は、10〜24歳が約18万4千人、10歳以下が約10万人である。10-24歳の若者の間では毎日48人ものHIV新規感染が起こっており、2017年、ケニアでは思春期の若者の間で一万八千件の新規HIV感染が記録された」と述べた。
キロンゾ博士は、HIV新規感染者の増加の要因として、若者の間でのHIV/AIDSに対する情報の不足、性的暴力、仲間たちによる強制、HIVに脆弱な人口集団に対する社会の偏見などがあるとした。
「ケニアの若者の約20%にあたる5人に一人が、15歳になる前に性交渉をもっている。同時に、ケニアの若者の多くはインターネットでセックスについての情報を入手しているが、それらの多くは若い世代に誤解を与えるものである。しかしながら、親や教師の立場にある我々は、インターネットに背を向けている。若者がインターネットから得ている情報は誤解を招くものである」とキロンゾ博士は続けた。NACCのデータによると、仲間たちからの強制によってケニアの若者のうち20%は15歳の誕生日以前に性交渉をもっている。
キロンゾ博士はさらに、「15〜19歳の女性のうち約46%はHIV検査を受けたことがなく、同じ年代の男性のうち58%はHIV検査に一度も行ったことがない」と述べ、若い世代にHIV/AIDSについて教育するため、教師や両親に国家エイズ対策委員会または他のHIV/AIDSサポートグループに協力するように求めている。
原題:About 300,000 Young People are Living with HIV/Aids
出典 : Capital FM
日付:2018年8月15日
URL: https://www.capitalfm.co.ke/news/2018/08/about-300000-young-people-in-kenya-are-living-with-hiv-aids/
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