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グローバル・エイズ・アップデート

世界のHIV/AIDS情報を日本語で配信中!

2022年04月

【2022年3月2日】東欧の一国ウクライナでは、2月24日にロシアが侵攻して以降、必要な医療用品が不足しており、またポリオの大流行の可能性を抑えるために緊急の対応をとらなければならないと公衆衛生の専門家は話している。医療ニーズは高まっている一方、一部の施設で酸素が底をついているという。多くの人々が他国に避難し、サービスが中断され、新型コロナウイルス感染症COVID-19)のパンデミックにより打撃を受けてきたウクライナに物資が届かなくなるにつれ、より広範な公衆衛生の危機の懸念が高まっている。続きを読む
【2022年2月16日、ナイロビ(ケニア)発】途上国の三大感染症対策に資金を供給する国際機関、グローバルファンド(世界エイズ・結核・マラリア対策基金)で、資金の不正使用の摘発や資金の効率的な活用に向けた提言を行う独立内部機関である総合監察官事務所(Office of the Inspector General, OIG)が、グローバルファンドの資金的支援を得て活動していた国際的な市民社会組織の資金横領に関する調査報告書をまとめた。不正を働いた団体はすでに閉鎖されているが、長年にわたり他の市民社会組織やグローバルファンドと密接に連携していたため、今回の調査結果は波紋を呼ぶ可能性がある。続きを読む
【2022年2月7日】HIV陽性者が、自らHIVに感染していることを家族や知人などに伝えることは、HIV陽性者の抑うつ症状を減らし、患者の生活の質(QOL)を向上させる可能性がある。しかし、情報開示に対する社会的懸念とパートナーからの暴力(IPV)の高い普及率が交錯している地域では、妊娠中のHIV陽性の女性(WLHIV)のパートナーへの情報開示の影響についてはさまざまな証拠が存在する。我々は、コンゴ民主共和国の妊娠中のHIV感染女性におけるHIV感染状態の伝達と抑うつ症状の関連について評価し、パートナーの状態や最近のIPVの知識がこの関連性を修正するかどうかを検討した。
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【2022年3月1日 キガリ(ルワンダ)発】アフリカの東部および南部地域では、国連女性機関 UNウィメンと国連人口基金 UNFPA の地域事務所が共同で、ジェンダーにおける平等と女性の権利拡大に向け、「男らしさ」の意識改革と男性の関わり方の変革に取り組んでいる。

「男らしさ」に関する考え方を変えることは、両国連機関が重要と位置づけている要素であり、様々な女性や男性、少女や少年に新しい居場所と可能性を創ることを意味する。そしてその目的は、ジェンダーにおける平等を達成すること、そして新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大とともに密かに急増した女性と少女に対する暴力の横行を終わらせ、COVID-19の収束への道筋をつくることにある。現在、地方レベルから地域社会レベルでの活動が進行しており、これらがよりうまくつながれば、新たな道が拓けるだろう。
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発行者:AJF

アフリカ日本協議会

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