2024年11月
【2024年9月5日】北米や欧州をはじめとする先進国は、人口の高齢化や治療の長期化などを受け、深刻な医療従事者不足に直面している。この問題の解決策として、先進国は、人材育成にかかるコストが低い発展途上国出身の医療従事者の採用を強化している。途上国の医療従事者にとっては、海外で機会を掴むチャンスが増えた一方、途上国の医療制度は危機に直面している。続きを読む
【2024年9月24日 ニューヨーク(米国)発】国連総会期間中、各国と援助国は女性と少女の命を救い、持続可能な開発を推進するための重要な投資を結集することを約束した。セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス&ライツSexual and reproductive health and rights(SRHR)を全ての人に確保するため、各国政府と民間財団(Philanthropies)が家族計画や関連サービスへのアクセス拡大に約3億5,000万ドルの新規投資を約束した。続きを読む
【2024年2月15日 ジョハネスバーグ(南アフリカ共和国)発】HIV治療は新薬の開発などを含めて大きく進展し、現状では、抗レトロウイルス薬を適切に服用することにより、HIVの量を検査で検出できる値(検出限界値)以下に下げることができる。その場合、HIVを他人に感染させることはなくなる。これを「検出限界値未満=HIV感染しない」(U=U:Undetectable=Untransmittable)と呼ぶ。この「U=U」は、近年のHIV治療・予防のメッセージ戦略の核として位置づけられているが、南アフリカ共和国では、HIV陽性者の中でこれについての認識不足や、医療従事者の懸念が課題となっている。学術雑誌PLoS ONEに掲載された質的研究により、HIV陽性者がU=Uに対して認識の混乱や懐疑を抱いていること、医療従事者はU=Uの普及がコンドーム使用の減少につながるとの懸念を持っていることが判明した。続きを読む
【2024年9月16日 キシイ(ケニア)発】現在、アフリカ、特に東部・南部地域では、HIVの新規感染が依然として深刻な問題となっている。この状況を改善するため、暴露前予防内服(PrEP)の普及がここ数年で大幅に拡大し、一定の成果を上げている。特にセックス・ワーカーなど感染の可能性が高い集団での利用が広がり、新規HIV感染の減少に貢献している。こうした中、さらなる感染予防の進展を目指し、より効果的な新薬の開発が進められてきた。注目を集めているのが、米国のギリアド・サイエンシズ社が開発した「レナカパビル」である。ケニア中央医学研究所(KEMRI)の臨床科学者フェリックス・モガカ氏 Felix Mogaka によると、ウガンダと南アフリカ共和国での臨床試験で、レナカパビルは100%の有効性を示した。現行のPrEPよりも効果が高いだけでなく、年2回の投与で済むため、服薬の負担も大幅に軽減される。続きを読む
Categories
Archives
Links(英文記事)
発行者:AJF
アフリカ日本協議会