2022年03月
【2022年1月12日 メルボルン(オーストラリア)発】 オーストラリアでは、地域における同性婚への反対意見が強いほど、ゲイ・バイセクシュアル男性のHIVや性的健康に関する取り組みの効果が低くなっていることが、「後天性免疫不全症候群ジャーナル」Journal of Acquired Immune Deficiency Syndromesに発表された最近の研究で明らかになった。構造的なスティグマが、オーストラリアのゲイ・バイセクシュアル男性のHIV関連医療の利用や意識の低下と関連しているという経験的証拠を提供する最初のものであると著者らは主張している。続きを読む
【2021年12月3日ジュネーブ(スイス)発】途上国のエイズ・結核・マラリア対策に資金を提供する国際機関「グローバルファンド」(世界エイズ・結核・マラリア対策基金)の綜合監察官事務所 The Office of the Inspector General(OIG)によると、カメルーンでは、三大感染症(HIV、マラリア、結核)の予防、診断と治療の普及において、順調な前進がみられる。2010年から2020年の間、HIV新規感染は57%、HIV関連の死亡は47%減少した。マラリアによる死亡は、2010年から2019年の間に、12%減少したと推定されている。また、結核治療の成功率は、2019年までに84%に達した。続きを読む
【2022年 2月2日 ニューヨーク(米国)発】過去20年で、HIVの母子感染(垂直感染)予防のサービスの実施や、HIV陽性率の高い国における乳幼児や子どもに対するHIV検査のアクセスの拡大は、大きく進展した。一方、HIV陽性の多くの子どもたちの多くは検査を受けておらず、HIVに曝露されたすべての乳幼児や子どもたちを検査するという取り組みはまだ不十分である。ニューヨーク市立大学公衆衛生学校 The City University of New York, Graduate School of Public Health and Health Policy (CUNY SPH) のクロエ・ティーズデール助教授 Chloe Teasdaleと、レベッカ・ジンバ博士候補 Rebecca Zimba、コロンビア大学 Columbia Universityのエイズケア・治療プログラム国際センター the International Center for AIDS Care and Treatment Programs (ICAP)の研究者らは、サハラ以南アフリカの人口レベルデータに基づき、子どもの未診断のHIV陽性について初めて国別推定値を出した。この研究結果は、英国の医学雑誌「ランセットHIV」The Lancet HIVに掲載された。続きを読む
【2022年1月6日】世界的に、過去10年の間、「HIVに感染させた」「母乳によって子に感染させた」などで女性が訴えられるケースが増加している。特にサハラ以南アフリカにおいて深刻であり、2013年からこれまで9件のケースが報告された。これらはオンライン開催による「告発の先へ:世界的なHIVの正義のために犯罪化と闘う」国際会議 Beyond Blame; Challenging Criminalization for HIV Justice Worldwideにおいて、「HIVジャスティス・ネットワーク」The HIV Justice Networkのアリソン・サイミントン氏Alison Symington、そして「南部アフリカエイズ権利同盟」ARASA: AIDS and Rights Alliance for Southern Africaニャサ・チンゴリ氏Nyasha Chingoreによって報告された。続きを読む
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