2023年10月
戦乱が続くアフリカ北東部のスーダンでは、はしかと栄養失調が重なり、4ヶ月の間に1,200人以上の5歳未満児が避難民のキャンプで死亡したと、国連の人道支援機関らが発表した。続きを読む
【ジュネーブ(スイス)発】途上国の三大感染症対策に資金を拠出する国際機関、世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)は、保健製品の供給を改善するため、新たに「リボルビング・ファシリティ」 The Revolving Facilityを設立する。この金融メカニズムは、高品質の保健製品への安価なアクセスを促進し、より大規模な導入とイノベーションを加速するために、数量保証を含む事前買い取り制度を活用するというものである。続きを読む
【ケーララ州(インド)発】インド南部のケララ州では、珍しいニパウイルス感染症の感染者5名が確認され、学校や事務所が閉鎖された。これまでに2人が死亡し、他に感染が確認された子供を含む3名が病院で治療を受けている。
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南アフリカ共和国は、HIV陽性者数が世界最多であり、現在のHIV陽性者の人口は820万人に上る。だが、2016年に世界共通の検査と治療ガイドラインを適用したにもかかわらず、2021年に抗レトロウイルス治療(ART)にアクセスしたのは、そのうちの67%にとどまっている。
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【2023年8月15日 ワガドゥグ(ブルキナファソ)発】西アフリカの内陸国ブルキナファソの、とある村の保健ワーカーであるマルク・イルブードは、ブルキナファソの首都ワガドゥグから北東に約30キロ離れたプスギン(Pousghin)に住む家庭を、ほぼ毎日訪問している。彼とその仲間である地域保健ワーカーたちは(Asents de sante a communautaire)は、国の医療施策が行き届かない地域の人々に、医療サービスを提供し、国全体の健康増進を加速させるために不可欠な存在だ。
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【2023年1月2日】HIV陽性者が長生きするにつれて、がんの診断パターンが変化している。2000年代までは、高所得国のHIV陽性者が診断されるがんの大半は、カポジ肉腫、非ホジキンリンパ腫、子宮頸がんなどの「エイズ指標悪性腫瘍(AIDS指標がん)」か、肝臓がんなど感染症によるがん(総じて、感染関連がん)であったが、米国ではHIV陽性者の高齢化により、2030年までにHIV陽性者が最も多く診断されるがんは前立腺がんになると予想されている。一方、サハラ以南アフリカではこれらの情報がわかっておらず、特に年齢とがん罹患率の関係についての情報が不足している。そこで、スイス及び南アフリカ共和国の研究者らは、既存のがん登録及びHIV関連データを用いて、南アフリカ共和国のHIV陽性者におけるがん罹患率に年齢が与える影響を調査し、学術雑誌「臨床感染症」(Clinical Infectious Diseases)に報告した。続きを読む
【2023年9月5日 モンロビア(リベリア)発】西アフリカに位置するリベリアの首都モンロビアにあるコンゴ・タウンCongo Townで、8月31日より2日間にわたり「全国反偏見・反差別のためのアドボカシー会議National Anti-Stigma, Discrimination, and Advocacy Conference」が開催された。代表団はリベリア政府に対し、HIV陽性者(PLHIV)や感染対策の鍵となる人々、思春期の少女と若い女性(AGYW)に対する偏見を助長する差別的法律の見直しと廃止を求める10項目の決議案を提出し、同時に当事者の権利と尊厳を守るために政府の介入を求めた。
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2023年10月02日10:33
【2023年8月23日】2023年7月にオーストラリアのブリスベンで開催された第12回国際AIDS学会主催HIV科学会議(IAS2023)で、タイのケアマット財団Caremat Foundationのサタユ・シッティカーン氏(Satayu Sittikarn)(※(注記)編集部注)が発表した研究は、タイにある11の「HIV対策の鍵となる人口層」(Key Population) 主導の組織が、その予算に占める海外からの援助資金の割合が84%(2016年)から50%(2022年)に減少したにもかかわらず、どのように活動を持続させたかを示していた。続きを読む
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アフリカ日本協議会