[フレーム]

「新吾捕物帳」三番勝負番外編

森田新吾(もりた・しんご)。1969年1月生まれ。大阪市内の某普通郵便局で郵政3事業の外務をすべて経験。当時から髪の色は金、茶かオレンジ。酔うと郵便局の悪いところを語り出すのが短所と言われている。97年に退職。某競輪専門紙、某スポーツ紙(ボート、競輪担当)を経て、2002年にデイリースポーツへ。当初は競輪担当だったが、03年4月から10年2月まで児島ボートを担当。10年3月から競輪、ボートの取材で各地を回っている。趣味は演芸鑑賞。漫才師の故・若井たまるさんが経営していた立ち呑み「たまやん」で生ビールを呑むのが好き(現在は別人が経営)。ツイッター(@shingo_1969)でこのブログの更新情報が確認できます。

2021年06月

デイリースポーツ(https://www.daily.co.jp/horse/)公認ブログ。
リンクが切れている場合があります。ご注意ください。
久留米競輪「G3・開設72周年記念・第27回中野カップレース」はきのう(29日)最終日。3Rでレインボーカップチャレンジファイナル、12Rで決勝戦が行われた。

まず3R、レインボーカップチャレンジファイナルは最終バック5番手からまくった(1)山川奨太(24)=熊本・117期=が1着。(5)菅田謙仁(宮城)マークから切り替えて山川を追走した(6)湯浅大輔(千葉)が2着に入り、打鐘前先行の(2)中村隆生(栃木)が3着に粘った。1〜3着の山川、湯浅、中村は30日付でA級2班に特別昇班した。

ラストの12R、決勝戦は...。
20210629-01
(7)吉田拓矢(26)=茨城・107期・S1=が最終2角3番手からまくって1着。昨年12月の佐世保記念以来、通算2回目のG3優勝を飾った。落車を避けて直線で外を伸びた(8)門田凌(愛媛)が2着に入り、打鐘3角からカマした(9)取鳥雄吾(岡山)が3着に粘った(本紙HPに記事あり)。

またも吉田が九州で仕事を成し遂げた。佐世保記念から半年。2回目のG3優勝は久留米記念だった。「アクシデントがあったので素直に喜べません。でも、相性のいい地区ですね」と笑った。
20210629-02
中野浩一氏(左)から祝福される吉田拓矢(右)。

レースは取鳥が打鐘3角からカマシ、最終ホーム過ぎに(1)山田英明(佐賀)をとらえて出切る。単騎の吉田は取鳥-(4)桑原大志(山口)に続き、2角から満を持して踏み上げる。すると、取鳥を援護する桑原が強引なブロックで当たってきた。「ヤバいかなと思った」。桑原は自ら落車(失格)。避けた吉田はあっさりと突破。最後まで踏み切った。

決勝2着だった「G1・高松宮記念杯」(岸和田)から中4日での参戦。「もう過去のこととして、気持ちを入れ替えてきました。サマーナイトとオールスターがあるので、そこへ向けて一走一走を大事にしていきます」。次世代の関東エース候補が、次はビッグレース制覇へと歩を進める。

久留米記念が終了。次のG3は小松島記念(7月1〜4日)。
奈良競輪「F1・チャリロト杯」(ナイター)はきょう(28日)最終日。8RでA級、9RでS級の決勝戦が行われた。

まずは8R、A級の決勝戦は...。
[画像:20210627-12]
(7)泉谷元樹(32)=愛知・101期・A1=が1着。青板バック過ぎに(6)真崎章徳(佐賀)-(3)高橋紀史(佐賀)を制して、泉谷-(4)上田隼(岐阜)-(2)表大暁(富山)が出切る。(5)堀僚介(大阪)-(1)辰己豊(奈良)が下げるところで、真崎-高橋が再上昇し、赤板ホームで先行態勢に入る。6番手に下げた堀が打鐘前からスパート。泉谷が3番手から合わせて踏み上げると、堀も負けじと踏み込む。辰己は堀から離れ、最終1角で出切った堀に、泉谷が番手にハマる展開。泉谷は4角手前から外を踏み、直線で堀をかわして先頭でゴール。泉谷マークの上田が2着、上田追走から直線で中を突いた表が3着に入った。泉谷は今年初、通算11回目の優勝を飾った。

ラストの9R、S級の決勝戦は...。
[画像:20210627-13]
(1)稲垣裕之(43)=京都・86期・S1=が1着。レースは青板バック過ぎに(5)古性優作(大阪)-(2)南修二(大阪)が出切り、(6)中井俊亮(奈良)-(7)東口善朋(和歌山)が前受けから大阪勢に続くが、すかさず(4)山本伸一(京都)-稲垣がスパート。単騎の(3)竹内雄作(岐阜)は京都勢に続いてから外を踏み、打鐘で先行態勢に入る。6番手に下げた中井は外を踏むが、思うように進まず後退。最終2角手前で古性が踏み上げると、山本は番手まくりで応戦。山本マークの稲垣は古性をけん制しながら前へ踏む。古性マークの南、切り替えて南に続いた東口が内を踏むが、外を伸びた稲垣が先頭でゴール。稲垣を追う形になった古性が2着に入り、直線で中を伸びた南は3着だった。稲垣は3月の立川F1以来となる今年2回目、通算67回目の優勝を飾った。
児島ボート「SG・第31回グランドチャンピオン」はきのう(27日)、12Rで優勝戦が行われ、1号艇の前本泰和(49)=広島・70期・A1=がイン速攻で1着。2013年12月のグランプリシリーズ(住之江)以来となるSG2回目の優勝を飾り、賞金3300万円を獲得。「SG・クラシック」(22年3月16〜21日・大村)出場権を手に入れた。通算優勝回数は歴代5位、現役では松井繁(大阪)に次ぎ2位となる127。2、3着には菊地孝平(静岡)、湯川浩司(大阪)の順で入った(本紙HPに記事あり)。
20210627-20
優勝ゴールの瞬間、前本は高々と右手を上げてガッツポーズ。人さし指で一番になったことを示し、スタンドのファンの歓声に応えた。いつもは冷静な前本が、体全体で喜びを表現。複数のSGタイトルを持つ面々を相手に堂々と逃げ切った。

予選は5位だったが、準優で1号艇が全敗。準優11Rで峰を差し切って1着の前本に、優勝戦1号艇が巡ってきた。「初日の1着もツキがあった。SGの準優で1号艇が全部飛ぶこともない。この流れを逃さないように強い気持ちで行った」。ファイナルはコンマ07のスタートからイン速攻。2コースの菊地が仕掛けてきたが、Vゴールを駆け抜けた。

SGは13年12月のグランプリシリーズ(住之江)以来で2回目の優勝。「SGといってもシリーズ戦だったので、本当のSGを取りたいとずっと思ってきた。まだ自分には力が足りない。もっとうまくなりたい。その気持ちがなくなれば成績は落ちていく」。一般戦回りの今年はすでにV7。SG優勝で今年の獲得賞金は3位へ浮上した。「昨年はSGタイトルを取れずに18位。今年はSGを勝ってグランプリに出たかった。6位以内で行きたい」と年末へ向けプランも明確だ。
20210627-21
通算優勝回数127は歴代5位で、現役では松井繁に次ぐ2位という成績。「一般戦の鬼」だった前本が、今はSG戦線の主役へと躍り出た。常に上を目指し、前を向き、前本がさらなる高みを目指す。
奈良競輪「F1・チャリロト杯」(ナイター)はきょう(27日)2日目。
20210627-01
メインはS級「準決」。7Rは(2)稲垣裕之(京都)、8Rは(2)東口善朋(和歌山)、9Rは(4)古性優作(大阪)が1着だった。あす(28日)最終日は9RのS級「決勝」がメイン。注目レースと選手を挙げていく(2日目から9レース制になっています。ご注意ください。また、今シリーズは無観客で実施。車券は電話・インターネット投票、一部のサテライトなどで発売する)。

奈良(28日)8R A決勝
(1)辰己 豊(奈良)
(2)表 大暁(富山)
(3)高橋紀史(佐賀)
(4)上田 隼(岐阜)
(5)堀 僚介(大阪)
(6)真崎章徳(佐賀)
(7)泉谷元樹(愛知)
並び=51、63、742
[画像:20210627-06]
8R(1)辰己 豊(奈良)。
[画像:20210627-07]
8R(2)表 大暁(富山)。
[画像:20210627-08]
8R(3)高橋紀史(佐賀)。
[画像:20210627-09]
8R(4)上田 隼(岐阜)。
[画像:20210627-10]
8R(5)堀 僚介(大阪)。
[画像:20210627-11]
8R(6)真崎章徳(佐賀)。
[画像:20210627-12]
8R(7)泉谷元樹(愛知)。

奈良(28日)9R S決勝
(1)稲垣裕之(京都)
(2)南 修二(大阪)
(3)竹内雄作(岐阜)
(4)山本伸一(京都)
(5)古性優作(大阪)
(6)中井俊亮(奈良)
(7)東口善朋(和歌山)
並び=52、41、67、3
[画像:20210627-13]
9R(1)稲垣裕之(京都)。
[画像:20210627-14]
9R(2)南 修二(大阪)。
[画像:20210627-15]
9R(3)竹内雄作(岐阜)。
[画像:20210627-16]
9R(4)山本伸一(京都)。
[画像:20210627-17]
9R(5)古性優作(大阪)。
[画像:20210627-18]
9R(6)中井俊亮(奈良)。
[画像:20210627-19]
9R(7)東口善朋(和歌山)。

予想などはあす(28日)の本紙をじっくりとご覧ください。
なお、出走メンバーは主催者発表のものとご照合ください。
「F1・チャリロト杯」(ナイター)開催中の奈良競輪では、ニコニコ生放送「奈良けいりんチャンネル」を配信中。今開催は無観客で実施しているため、場内はひっそりしているが、この放送を配信するスタジオは盛り上がっている。タレントの木三原さくら、椎名香奈江が車券談義を交わしながら、自腹で勝負している(本紙HPに記事あり)。
20210627-02

20210627-03
2人はマニアにも知られる競輪通。今開催の注目選手を訪ねると、木三原は「稲垣裕之選手です。少し前に平塚で取材をしました。やっぱり(感じが)いいですね」と目にハートマークを浮かべながら語った。
20210627-04
椎名は「初日8Rをバンクレコードタイの9秒0で勝った才迫開選手(広島)です。準決もすごいスピードを出してほしいですね。あと、お兄さんの才迫勇馬選手(広島)もA級で注目しています」と才迫ブラザーズに期待していた。
ギャラリー
最新記事
アーカイブ
記事検索
traq

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /