「新吾捕物帳」三番勝負番外編

向日町(1日)1R チ予選

(1)坂本佳憲(大阪)

(2)島田茂希(北海道)

(3)林 敬宏(愛知)

(4)斎藤 明(北海道)

(5)坂田 学(兵庫)

(6)村田 仁(茨城)

(7)高野輝彰(愛知)

並び=51、37、246

20200929-01
新田が絶好の展開をモノにした。レースは周回中6番手の(2)新山響平(青森)が、残り2周から守沢を連れて上昇。正攻法の松浦を制して打鐘前に出切る。5番手に下げた(6)高橋晋也(福島)がすかさず巻き返し、打鐘から流すことなくペースを上げる。4番手に収まった新山が最終2角からまくり返すが、番手回りの新田はその動きを見ながら、バックからまくる。高橋にスピードをもらった新田は、後続を寄せつけることなく先頭でゴール。佐藤と福島ワンツーを決めた。

20200929-02
東京五輪代表に内定している新田は、ナショナルチームでの活動が多く、G3出場は17年9月の当所記念以来。「貴重な機会で優勝できて良かったです」と笑みを浮かべた。「この決勝戦はベストの展開。全て想定通りでした。高橋君とゴール争いをしたかったですが、心を鬼にして(番手から)前に踏みました」とレースを振り返った。「(青森記念の)あっせんが決まったときから、目標を立てていて、達成できたことは良かったです。寬仁親王牌へ向けていい状態で臨めます」。「KEIRINグランプリ2020」(12月30日・平塚)出場へ現時点では圏外。「G1を獲って出たいです」。青森記念制覇で弾みがついた新田は「G1・寬仁親王牌」(10月15〜18日・前橋)で頂点だけを見つめて戦う。

青森記念が終了。次のG3は熊本記念(10月1〜4日・久留米)。

20200928-09
「お祭り男」がついに悲願達成。「ほっぺたをつねって泣こうとしたけど、泣けなかった」と、西山らしいジョークを交えてニッコリとほほえんだ。

「最後は目をつむった。もう2度としない」と言うように、インからコンマ02の際どいスタートを決めると、迷うことなく「前だけ向き、落ち着いて1Mを回ろうと思った」と先マイ。しっかりと押し切った。

普段から弾丸トークで人を笑わせるキャラクターだが、やはり人の子だった。「緊張してないつもりだったけど、前日から手と足が一緒に動いていた」と苦笑。ただ、この優勝で今年の獲得賞金ランクは13位に浮上。「SG・グランプリ」(12月15〜20日・平和島)初出場も見えてきた。「選手になって絶対出たいと思っていたので実現させたい」。美酒に酔う間はない。次なる目標へまい進する。

青森(29日)9R S決勝

(1)佐藤慎太郎(福島)

(2)新山響平(青森)

(3)松浦悠士(広島)

(4)園田 匠(福岡)

(5)新田祐大(福島)

(6)高橋晋也(福島)

(7)守沢太志(秋田)

並び=651、27、34