先日の日曜日は、山代温泉で私にとっては、久しぶりの忘年会だった。NPO法人「歴町センター大聖寺」を支える、大聖寺観光案内所で、日替わり当番や川下りの船頭さんと、観光客に地元の新鮮野菜を提供するボランティアたち。現役を終えてもますます元気に、余生を送る人たちの集まりだった。
▼初対面でも、同世代という共通意識が話題にも花が咲き、同窓会のように話が弾んだ。山代でも定評のある源泉掛け流しの天然温泉をもつ、老舗ホテル「萬松閣」で1年の垢を落とした。
▼利害関係もなく、同じ目的意識がそうさせるのか、私にとってはこれまでに体感したこともない、珍しい大人の飲み会。それぞれの生きザマをかもし出し、他人への気配りや思いやりがじんわりと感じられる気持ちよい忘年会だった。
▼こうした見知らぬ大人たちと縁を持って、大聖寺の未来を後世に残す運動を展開してきた事務局長「瀬戸達」の人徳力に他ならない。彼はこの忘年会の後、南米のペルーに旅立つ。「赤瓦の里」を大聖寺から発信して、もう2年。
▼いくつかの活動の一つでもある「歴史的景観への保存」で、第1回は、「フランス・沖縄・加賀大会」を平成26年11月にスタートして、第2回目を今年の9月「サンマリノ共和国・島根・加賀大会」を終えたばかり。
▼来年の大会には、ペルーの「世界遺産マチュピチュ」の「赤瓦の里」を視察した報告会をする。現在ペルーは初夏だという。どんなことを教えてくれるのか、クリスマス後に帰国という。待つ身には、楽しみが一杯ある。物見遊山の観光旅行とは一味違う一人旅。無事の帰国を祈る。
▼こうした実のある活動に、感動を共通できる喜びと、微力ながら支えることに感謝しながら生きてゆける。忘年会の2次会に「カラオケ」で、何年ぶりかで青春時代に歌っていた「嵐を呼ぶ男」。「俺らは ドラマー ヤクザなドラマー・・・」を腹の底から歌えた。
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