夕べ「スーパー・ムーン」を拝んだ。月に祈ることは特別なことではない。しかし、夕べの6時過ぎに昇った月に、特別の上にもう一つ上の「特特別」のランク付けで祈った。何を祈ったかはナ・イ・ショ。
▼「スーパー・ムーン」は、わが町内を通る国道305号の延長線上の空に出ていた。いつも見る満月より大きな満月だった。昼間であれば、霊峰白山が見える方向でもある。織豊時代には、既に築かれていた錦城山の「大聖寺城」から、真東に遠望する「霊峰白山」の位置は、今も変わらない。
▼大聖寺を勢力下に置いたのは、 一向一揆勢を打ち破った信長軍勢だった。その後、「本能寺の変」で信長亡き後を、引き継いだ秀吉の配下であった、丹羽長秀を福井の「北の庄」に置き、長秀の側近家来「溝口秀勝」に、能美郡と江沼郡を統治させ、大聖寺城に領主として入城させた。
▼溝口秀勝は、錦城山にあった「大聖寺城」の眼下に城下町を造った。現在の「本町・京町・魚町」は、そのころからに創られた町並みである。本町・京町の通りは大聖寺城から、直線状に白山を遥拝する線上にある。
▼その線上に平行するように、江戸期に造られた町割りや国道も並んでいる。霊峰白山から、昇った月に願いを託すには、家の前に出ればいつでも拝むことが出来る。400年前にそんな町割りを造った殿様の粋な計らいは、昨夜の「特特別な月見」を予想させていたのかもしれない。
▼月には、「ウサギ」がいると、子どものころには信じていた。今ではそんな事を信じている子どもはいないだろうが、「のんのんさま」に手を合わしていた。そんな幼児期に埋め込まれたDNAは、白髪頭になっても消えてなかった。だが、数年前からウサギから「白いネコ」に変わっていた。
▼百万年前から月には、「白いネコ」がいたというロマンチックな説に出会った。信じてみたい気持ちになっている。
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