本日の午前11時頃から、オバマ大統領の一般教書演説が行われま
した。
いつものように仰々しいセレモニーです。
オバマ大統領の後ろには、下院議長のマダムスピーカーが右側に、
そして、左側に、副大統領であり上院議長のバイデン氏が座っていま
す。
で、この二人も含め、オバマ大統領がいいことを話すと、皆が立ち上
がって喝采するわけです。
議会関係者以外に、幅広い分野からゲストも招かれています。
先ずは、これまで何度もテレビで紹介されている場面です。
But while our economy may be weakened and our
confidence shaken; though we are living through
difficult and uncertain times, tonight I want
every American to know this:
「我々の経済が弱体化し、そして自信が揺らぐことがあるかもしれない
が、そして、我々は、困難で先が読めない時を今過ごしているのであ
るが、私は、今夜、全てのアメリカ人にこれを知ってもらいたい」
We will rebuild, we will recover, and the United
States of America will emerge stronger than before.
「我々は、立て直し、回復するのだ。そして、アメリカ合衆国は、これま
でよりも強くなって蘇るのだ」
不死鳥というところです。
他にも感動的な台詞はあるのですが、ただ、具体性はありません。
例の銀行からの不良債権を切り離す問題にしても、何も言及するわ
けではありません。
もっとも、それも仕方ないかもしれません。
というのも、国民の多くは、そこまで理解しているとは思えないから
です。
ということで、力点は、これからも銀行救済のためにお金を使うが、
それは銀行を救うのではなく、国民の生活を守るためだ、という説明
に終始します。
個人的に興味を持った部分を紹介します。
それは教育について述べた箇所です。
Right now, three-quarters of the fastest-growing
occupations require more than a high school diploma.
And yet, just over half of our citizens have that
level of education. We have one of the highest high
school dropout rates of any industrialized nation.
And half of the students who begin college never finish.
「最も急成長を遂げている職業の3/4は、高卒以上の資格を要する。
しかし、そのレベルの学歴を有する国民は、全体の半数程度だ。我々
は、先進国の中で最も中退率が高い国の一つだ。大学に進学した半
数は、卒業できないまま終わる」
This is a prescription for economic decline, because
we know the countries that out-teach us today will
out-compete us tomorrow. That is why it will be the
goal of this administration to ensure that every child
has access to a complete and competitive education -
from the day they are born to the day they begin a career.
「これこそが経済後退に対する処方箋だ。というのは、今日、教育で
我々に勝っている国は、明日、我々を打ち負かすことを、我々が知っ
ているからだ。だから、全ての子供が完全な教育を受けることを確実
にすることが、この政権の目標になるのだ。子供たちが生まれたとき
から職に就くまで」
It is our responsibility as lawmakers and educators
to make this system work. But it is the responsibility
of every citizen to participate in it. And so tonight,
I ask every American to commit to at least one year
or more of higher education or career training.
「このシステムを機能させることが、我々の政治家として、そして教育
者としての責任だ。しかし、このシステムに参加することは、全ての国
民の責任だ。だから、今夜、私は全ての国民が、少なくても1年か、そ
れ以上の期間、高等教育や職業訓練を受けることを約束して欲しい」
And dropping out of high school is no longer an option.
It's not just quitting on yourself, it's quitting on your
country - and this country needs and values the talents
of every American.
「高校を中退することは、もはや選択肢ではない。そのようなことは、
自分自身について諦めることであり、国に対しても諦めることになる。
この国は、全てのアメリカ人の才能を必要とし、また、それに価値を認
めるのである」
That is why we will provide the support necessary
for you to complete college and meet a new goal: by
2020, America will once again have the highest
proportion of college graduates in the world.
「それが、あなた方が大学を卒業し、この目標を達成するために必要
となる支援を行う理由なのだ。2020年までにアメリカは、再び、世界で
最も大学卒業生の比率が高い国になるという目標だ」
These education policies will open the doors of
opportunity for our children. But it is up to us to
ensure they walk through them. In the end, there
is no program or policy that can substitute for a
mother or father who will attend those parent/teacher
conferences, or help with homework after dinner,
or turn off the TV, put away the video games,
and read to their child. I speak to you not just
as a President, but as a father when I say that
responsibility for our children's education must
begin at home.
「こうした教育政策は、我々の子供たちにとってのチャンスのドアを開く
ことになる。しかし、ドアを通過することを確かなものにするのは、あた
た方自身なのだ。結局、PTAの会合に主席する母親や父親の代りが
できる政策というものはないということだ。夕食の後宿題を手伝った
り、テレビを消して、そしてテレビゲームを消して、子供に本を読んであ
げる母親や父親の代りになり得るものはないのだ。私は、大統領とし
て言っているだけではない。私が、子供の教育は家庭で始まるという
時、それは父親として言っているのだ」
こんな教育水準で、アメリカ経済が回復することなどできるのでしょう
か。
でも、日本も少し、そうしたことを考えた方がいいかも..
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