朝青龍の考えていること
暑いですね。皆さん、夏バテとかしていませんか?
暑いのでクーラーを入れる。クーラーを入れていると体が冷える。クーラーを切
る。とたんに蒸し暑くなる。
体によくないですね。
暑くても、時々外に出ることも必要かなと思います。そう思って、外に出ると、セ
ミが鳴いています。セミ、セミ、ゼミ、ゼミとか、ドンギャラジャンギャラとか、いろ
んな鳴き方に聞こえてきます。暑さが倍加される感じですね。
でも、木陰の下をとおると、随分と涼しい感じもします。
まあ、いろんなことを思いつつ、公園やお堀のほとりを歩くと、鷺にニアミスしま
した。まさに1メートルほどの距離。鷺というのは、大変警戒心が強いですよね。
ただ、この鷺は、ときどき見かける鷺で、少しは人間に慣れているのかもしれま
せん。でも、びっくりした様子で、急に飛び立ちました。こっちもびっくりしてしまい
ました。あんまり暑くて双方ともボーっとしていたのでしょう。
ところで、鷺といえば、サギ、いんちきについて今日は考えましょう。
朝青龍が非難されています。
何でサッカーなんかやっているのだと。
相撲取りにしては、動きか軽快です。流石です。これだとまだまだ優勝回数が
重ねられる、そんな感じでした。
ところが、相撲関係者は、怒っているのです。特に巡業関係者はかんかんのよ
うです。
どうしてでしょう。
朝青龍は、「左ひじ内側側副じん帯損傷、左尺骨神経障害、第5腰椎(ようつ
い)疲労骨折」という大変難しい病名で、約6週間程度の休養、加療を要すると
いう診断書が出ているのです。このため夏の巡業も出られないのです。
にもかかわらずあの軽快な身のこなし。体調は絶好調のようです。しかもゴー
ルまで決めて、それがばっちしとテレビで放映されています。
さあ、ここで皆さんの心のピュア度合いをチェックしてみましょう。次の中からあ
なたの反応を選んで下さい。
(1)疲労骨折なのに、モンゴルに帰ったとたんに良くなるなんて、やっぱり故郷は
ありがたいものだ。きっとサイババみたいな人がいて、怪我を治したのだ。本当
に回復してよかったね。
(2)怪我してるはずなのにサッカーができるなんて、もともと大した怪我ではなか
ったんじゃないの。
さあ、どっちを選んだでしょうか。
テレビを見ている限り、100%の人が(2)を選んでいるようでした。朝青龍は、
怪我が完治したようで安心した、なんて反応の人はいませんでした。
やっぱり、大した怪我ではなかったという可能性が強いでしょうね。あんなに体
が動くわけですから。
仮にそうだとすると、朝青龍は、少しばかり相撲協会や世間を欺いたことになり
ます。でも、どうして欺く必要があったのでしょうか。
そこで、関係者の怒りが爆発しています。品格が備わっていないとか、国技を
なめているとか。今までの素行の悪さがリストアップされます。テレビ局が視聴率
を上げるには、視聴者の感情に訴えないといけません。この際理屈などどうでも
いい。あの少しばかり生意気な横綱をこの際バッシングしよう。視聴者はスーッと
するはずだと。
でも、「経済ニュースゼミ」としては、朝青龍がどうしてそういう行動に出たかに
興味があります。
朝青龍はモンゴルが大好きなのです。このくそ暑いなかを、田舎に巡業にいっ
ても、お金にも成績にも影響しないし、面白くもない。それに引き換え、故郷に帰
ると英雄だ。やっぱ、帰ろうということではないのでしょうか。
しかし、巡業があるので本当なら休めない。理由が必要です。そこで、診断書
を書いてもらったのです。日本のお医者さんは、簡単に診断書を書いてくれます
から..。そのことをちゃんと知っているのです。それに診断書さえ出せば、回りも
何も言うことができない。これは、相撲の世界だけではありません。役所も民間
企業もそうです。ということで、このシステムを利用しただけです。
でも、嘘はいけないのでは?
確かに嘘はいけません。でも、嘘というか、ちょっとしたいんちきはいくらでも横
行しています。そうした世界にどっぷりつかっているのです。朝青龍に対して、嘘
はいけないと胸を張って言える人がどれほどいるのか、と考えたのではないでし
ょうか。
それによく考えたら、自分こそが、今の相撲界を引っ張っている立役者ではな
いかと。その自分をもっと大事にしたらどうか、と考えたのではないでしょうか。本
場所の合間に故郷に帰り親孝行するのがそんなに悪いのかと。
でも、相撲関係者は言います。巡業も仕事の一部だ。それをサボるのはもって
の外だと。
しかし、朝青龍は、巡業なんて、儲けにもならないし、今時流行らないと思って
いるかもしれません。
相撲関係者は言います。地方に巡業するのは銭金だけの問題ではないと。普
段テレビでしか見ることのできないファンに対する恩返しだと。それに直接見るこ
とによって、より相撲が好きになるだろうし、、また、相撲をみた子供たちが、相
撲界に入ってくるかもしれないと。今、相撲界の門を叩く若者が激減している現
実をみよと。
しかし、朝青龍は考えます。地方に巡業しても、今時相撲取りになりたいと思う
若者が増えるとも思えないと。それよりも、モンゴルに帰り子供たちと会う方が、
よっぽど部屋に入る若者が増えると。
朝青龍さん、そこまで考えていたのですか。
でも、体がぴんぴんしているのだったら、無理して入院するのは止めて下さい。
入院すると、院内感染のリスクもありますから。
あんなにぴんぴんしているのに、入院させるという親方の言葉も納得がいかな
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