[フレーム]
新聞購読とバックナンバーの申込み

現役ドラフトで広島移籍のオリックス・山足 吐露した球団への感謝と決意「1軍の世界で打席に飢えていた」

[ 2024年12月10日 15:40 ]

山足達也
Photo By スポニチ

今月9日に行われた現役ドラフトでオリックスから広島に移籍することが決まった山足達也内野手(31)が、大阪・舞洲の球団施設で自主トレを行った。

「そりゃ聞いた時はびっくりしましたけど。でも、前向きな気持ちの方が強いかもしれないですね」

千葉県で行われていた「プロ野球12球団対抗ゴルフ」に参加中に知らされた突然の移籍。前向きに捉えられたのは「そういう(現役ドラフトが行われる)日って知っていたんで。バリバリのレギュラーでもないし、候補にも候補にも入ってくるような立場なので、別に驚きもせず」と、自らの立場を客観的に理解していたからでもある。そして心のどこかで、新たなチャレンジを待ち望んでいた自分がいた。

「自分の中で、ちょっと環境を変えてやってみたいなって気持ちもここ数年あったのは、正直な気持ちなんで。もちろんオリックスって球団はめっちゃ好きですし、寂しい気持ちはありますけど。ここにいたら、山足はこういう選手ってのはある程度固まっているんで」

主に代走や守備固めで貢献し続けてきたが、今季もウエスタン・リーグ25試合で打率・318を記録。「ここ数年は、1軍の世界で打席に飢えていたので。ヒリヒリした場面で打席に立ちたいという思いがここ数年はあった。自分の強みは守備、走塁なんですけど、なんとか打って試合に出て、打席をもらって...というのが一番強い気持ち」。新天地での一からの勝負に向けて、胸の高鳴りをのぞかせた。

来年2月に第2子が誕生予定とのことで、「(家族と)要相談ですね。31歳になって初めて人生で1人暮らしするかも知れない」と単身赴任の可能性を明かした。それでも、「なかなかこの世界で2球団いける人間も少ないですし、セ・パ両方を経験出来るのも少ない。野球人としてだけじゃなくて、人間的にも自分にとってはプラスなのかなって」と、あくまでポジティブ。「7年間やっていろんな先輩、後輩に恵まれて、それが一番の僕の財産。寂しい気持ちはありますけど、やることは同じなので。球場で、やっぱり1軍の舞台で会いたいなという気持ちが強いですね」。"時代は山足"の愛称でファンから愛された31歳内野手が、感謝の気持ちを胸に広島で勝負する。 (阪井 日向)

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

野球の2024年12月10日のニュース

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /