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阪神ドラ1伊原 新入団会見で高らかエース宣言 「先発で活躍できるのが一番いい」

[ 2024年12月10日 05:15 ]

阪神新入団会見で背番号「18」を披露した伊原陵人(撮影・須田 麻祐子)
Photo By スポニチ

阪神は9日、大阪市内のホテルで育成を含む新入団9選手の入団会見を開いた。ドラフト1位・伊原陵人投手(24=NTT西日本)は、背番号「18」に決定。実は球界のエースナンバーを志願したことを明かした上で、会見では藤川球児監督(44)に対し、改めて「先発で活躍できるのが一番いい」と宣言した。その上で「球界を代表する投手になりたい」と意気込み、理想のエース像に「負けない投手」を掲げた。

志願の「18」を背負い、虎の未来も担う。入団会見後、伊原は球団から提示された「4つくらい」の番号の中から、自ら18番を選んだことを明かした。

「一番いい番号をというところで、迷いはなかった。"18といえば伊原"と言われるように。阪神のエースとして勝てるように頑張りたい」

与えられるのではなく、ドラフト1位として自らつかみ取った番号。それは、球界のエースナンバーだった。「18」が帯びる重圧も自らのモチベーションに変え、将来的にそれを代名詞とする決意の表れに他ならない。球団左腕の「18」は58年井崎勤也以来67年ぶり2人目となるが、その要素も原動力とする。「自分のイメージですが、18番は右投手がつけていることが多い。左でも背負えるというイメージをつけられたらいい」。いつか阪神の枠から飛び出し、球界の「18」左腕の代表格になってみせる。

目標が決まれば、おのずと果たすべき役割も定まる。NTT西日本では先発、中継ぎ両面での起用に応えてきた左腕。この日の入団会見席上で正式に"先発宣言"も表明した。報道陣に伊原の起用法を問われた藤川監督から突如「本人はどう思っているんでしょう」と振られた。想定外の公開"希望調査"。衆人環視の中、伊原は引き締まった表情でマイクを持ち、そして真っ正面から応じた。

「(以前から)藤川監督も先発で、ということでしたし自分自身としても先発で活躍できるのが一番いい。球界を代表する投手になるには先発が一番いいと思ったので。やらせていただきたいです」

この日の会見前に、指揮官から「自分の思ったことをはっきりと言ってもらえれば」と言われていた。それを有言実行した形だ。

すでに理想とするエース像も持つ。それは「負けない投手」。かねて「自分が0で抑えれば負けない」をモットーとする左腕。「プロのすごい選手たちに勝ち続けたい思いが強い。そういう思いを持っていれば、いずれは大きな数字に届くのかなと思う」。その積み重ねの先に「エース」の称号、そして「球界を代表する投手」を見据える。 (松本 航亮)

しろまる...プロでの"先輩斬り"に意欲も見せた。智弁学園出身の岡本和(巨人)、NTT西日本出身の戸柱(DeNA)、大城、泉口(ともに巨人)といった、これまでに自身が所属したチームの先輩たちの名前を列挙し、「投げたことがないので、まずは投げてみたい」と対戦を熱望。藤川監督からは打者の左右を問わず内角攻めができるところを評価されており、「どの相手に対してもスタイルを変えず、どんどん攻め込めたら」と意気込んだ。

◇伊原 陵人(いはら・たかと)2000年(平12)8月7日生まれ、奈良県橿原市出身の24歳。小1から晩成フレンズで野球を始め、主に投手。八木中では軟式野球部。智弁学園では2年春から背番号11でベンチ入りし2年秋から背番号1。3年春に甲子園出場。大商大では2年秋に最優秀投手、3年春に最多勝、最優秀防御率でベストナインを受賞。NTT西日本では2年連続で都市対抗出場。1メートル70、77キロ。左投げ左打ち。

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