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鳥越裕介氏 西武はパ・リーグを面白くできると思う

[ 2024年12月10日 06:00 ]

鳥越裕介氏
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【鳥越裕介 かぼす論】気になって調べてみると宮崎市内からは電車で約1時間半だった。ヘッドコーチに就任することになったライオンズのキャンプ地は、宮崎県日南市南郷町。今年から人工芝になった室内練習場も広く、トレーニング施設も十分だった。

心配だったのは近くに数えるほどしか飲食店がないことだ。食べることが大好きな私にとっては少し、さみしいと思っていたが、秋季キャンプに参加して、ホテルのご飯が非常においしかったのはありがたかった。今までのキャンプは休日や前夜に外食し、お金が出ていくばかりだったが、財布には優しい環境になりそうだ。

ホテルの食事会場で感じたことがある。投手は野手に比べて意識の高い若手が多かった。バイキング形式の朝食でプレートにのせた食事は、朝からバランスよくきちんと必要な栄養を意識できていたし、早くから朝食会場に来て、しっかり時間をとっていた。

一方、野手は個々の意識が低いと感じた。一つの練習に対しての準備、理解度が足りない。今年もケガ人が多かったようだし、準備や体に対する意識。野球に対してのプロ意識というのが、まだまだと感じた。逆に言えばそれが伸びしろだ。一人一人、意識を上げてやれば、戦う集団にはなってくる。

最初は怖い人という警戒の目で見られていたようだが、向き合って話していくと、目がきらきらする選手が出てきた。この冬に伸びる選手は絶対、いる。所沢で残留練習していた選手は見ていないが、2月1日にどういう動きで入ってくるのか。やってきた人とやってこなかった人の差は第2クールくらいで出るだろう。そこはしっかりと見極めたい。

私は選手全員に期待している。投手がケガなく一年間戦い、そこに意識の上がった野手陣がうまくかみ合えばパ・リーグを面白くできると思うし、2025年はそうしなければならない。来春のキャンプではそれぞれのガツガツした姿を楽しみにしている。 (野球解説者)

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