[フレーム]
新聞購読とバックナンバーの申込み

楽天 5連勝で64日ぶり3位浮上! CS争い直接対決連勝に指揮官も冗舌「今江え感じ」

[ 2024年9月19日 05:30 ]

パ・リーグ 楽天8-1ロッテ ( 2024年9月18日 楽天モバイル )

<楽・ロ>5回、大量リードにベンチで笑顔を見せる今江監督(撮影・篠原岳夫)
Photo By スポニチ

今季2度目の5連勝。CS進出を争う宿敵ロッテとの2連戦に完勝した楽天・今江監督は、メディアの求めに応じ「今、ええ感じ!」と名前にかけたジョークで笑った。

前夜の延長サヨナラ劇の立役者・伊藤裕が、この日も引っ張った。3回先頭でチーム初安打となる左中間二塁打を放ち、敵失の間に先制の生還。4回無死満塁では押し出し四球を選び、打者一巡で一挙4得点の大量点を演出した。5回にも左前適時打を放ち2安打2打点。「なんでもいいんで、塁に出ようと思って打席に入った。雰囲気が良くて勢いを感じる。勝つだけが目標。そこに向かって全員が一丸になっている」とうなずいた。

20年前の04年。近鉄とオリックスの合併問題に端を発するプロ野球再編問題が勃発。1リーグ制移行も視野に入れた話し合いが進み、9月18日に選手会は史上初めてストライキを敢行した。当時ロッテで高卒3年目だった今江監督は「試合がなくて、何が何だか分からなかった。今思うと大変なことだったなと思う」と当時を回想。あのとき、10球団による1リーグ制への移行が実現していれば、新球団の楽天は誕生していない。「こうやって、楽天イーグルスにいることも含めて、しっかり感謝してやっていきたい」と気持ちを新たにした。

球団にとっても大きな節目となった日から、ちょうど20年。あの日、当たり前にあったプロ野球が見られず落胆したかつての野球少年たちが躍動した。3位・ロッテと入れ替わり、7月16日以来64日ぶりの3位浮上。今江監督は「目の前の試合を一生懸命、必死にやっているだけ。選手たちの思いがグラウンドで出始めている」とCS進出への勢いを感じていた。(花里 雄太)

▽04年のプロ野球ストライキ 同年6月に電撃的に発表されたオリックスと近鉄の合併話に、労組・日本プロ野球選手会(古田敦也会長、ヤクルト=当時)が労働環境の悪化を招くとして猛反発。合併の1年間凍結、新規参入条件の緩和などを求めて12球団の代表と話し合いを重ねたが、9月17日に10時間に及ぶ協議の末についに決裂。翌18、19日の2日間、プロ野球史上初のストライキが決行された。その後12球団維持が打ち出され、05年から楽天が新規参入した。

続きを表示

この記事のフォト

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

野球の2024年9月19日のニュース

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /