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ドジャース・大谷 48号で「50―50」いよいよ秒読み 通算219本塁打はアジア勢単独最多

[ 2024年9月19日 01:30 ]

ナ・リーグ ドジャース9-11マーリンズ ( 2024年9月17日 マイアミ )

<マーリンズ・ドジャース>3回、大谷が48号2ランを放つ(撮影・沢田 明徳)
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ドジャースの大谷翔平投手(30)が17日(日本時間18日)、「1番・DH」で出場したマーリンズ戦の3回に48号2ランを放ち、自身が持つ記録を更新する史上初の「48―48(48本塁打、48盗塁)」を達成した。世界一を奪還した昨年3月のWBC決勝・米国戦以来のローンデポ・パークで初めて一発を放ち、残り11試合で前人未到の「50―50」まであと「2―2」。試合には敗れたが2位のパドレスも敗れ、優勝マジックは8となった。

常に大谷は想像を超えてくる。内角低めに鋭く食い込むスイーパー。それもボールゾーンの球だ。衝撃音。打球は右翼2階席に達した。48盗塁と合わせて「48―48」を達成。いよいよ「50―50」が目前だが「(重圧は)あまりない」と語り「良い打席を一つでも重ねたい。それはシーズンが始まってから今まで変わらない」と冷静な"大谷節"で言った。

0―4の3回1死一塁で先発右腕マコーンから放った2ランは、記録ずくめの一発だった。48号は04年のエイドリアン・ベルトレに並び球団史上2位で、01年のショーン・グリーンの49本塁打にあと1。メジャー通算219本塁打とし、秋信守(チュ・シンス=現韓国SSG)を抜いてアジア勢単独最多とした。さらにDHでのシーズン本塁打数では並んでいた06年のデービッド・オルティスを抜き新記録。大谷は「(記録は)分からなかった」とし「一本でも多く積み上げていければいい。まだまだキャリアは途中」と再び冷静に語った。

あの時も想像をはるかに超える結末で感動を届けた。DH解除で9回に登板し、最後はエンゼルス時代の盟友トラウトをスイーパーで空振り三振に斬って侍ジャパンを世界一に導いた昨年3月21日のWBC決勝以来、546日ぶりのローンデポ・パーク。準決勝のメキシコ戦も含めてベンチは三塁側で、この日は一塁側だった。「ベンチは逆なので。そこまで一緒の感じはしなかった」と感慨に浸ることはなかったが、現本拠地30球場中、残り2球場となる28球場目の一発。ナ・リーグの本塁打王争いでは独走し、110打点としてブルワーズのアダメズを抜いてリーグトップに再浮上した。

この日は日本文化を紹介する恒例の「ジャパニーズ・ヘリテージ・ナイト」。多くの日本人が駆けつけ、攻守交代時は和太鼓演奏などで盛り上がった試合で48号を放ったが、その他の打席は球審の微妙なストライク判定にも泣かされ3三振。「自分がボールだと判断してストライクとなった時にそこを捨てるべきか。今日は審判に合わせた打席が多かった」。打撃戦を落として一時的に優勝マジックが消えたが、約3時間後に2位のパドレスも敗れ、1つ減った8が再点灯した。

全世界が期待する「50―50」へ、残りは11試合。今季は1試合2本塁打が2度、同2盗塁以上は9度もある。誰も想像できなかった歴史的瞬間は、近い。(柳原 直之)

≪あと1発で球団最多タイ本塁打≫48本塁打の大谷はあと1本で、球団記録の01年ショーン・グリーンの49本塁打に並ぶ。球団新記録となる50本の大台に到達すればもちろん自身初。110打点は日本選手歴代2位で、05年の松井秀喜(ヤンキース)が記録した同最多の116まであと6。48盗塁は同歴代2位で、01年のイチロー(マリナーズ)の同最多の56まであと8に迫っている。

▼ドジャースのデーブ・ロバーツ監督(大谷は50―50達成の)重圧は感じていないと思う。(最後の4割打者の)テッド・ウィリアムズがよく言っていたように"打てるボールを確実に打つ"ことをしているだけ。

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