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日本ハム・大海 初の2戦連続完封でパ単独トップ13勝目 秋の失速対策"遅め調整"ズバリ9月3戦3勝

[ 2024年9月19日 06:00 ]

パ・リーグ 日本ハム3-0ソフトバンク ( 2024年9月18日 みずほペイペイ )

<ソ・日>完封勝利を挙げナインと笑顔でタッチを交わす伊藤(右)(撮影・岡田 丈靖)
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135球。懸命に腕を振っても日本ハム・伊藤の球威は落ちなかった。最終回も150キロを5度計測。自身初の2試合連続完封でリーグ単独トップの13勝目を挙げた。シーズン4度目は、11年のダルビッシュ(6完封)以来球団13年ぶりとなり、白い歯を見せた。

「気合が入っていたので疲れは感じてなかったんですけど、最終回、力みが出ちゃいました」

要所で粘った。初回1死一、二塁、2回には1死一、三塁のピンチも後続を断って無失点。5回以外は毎回走者を背負うも「いつもはゲッツーを狙って打たれることもあったが、確実にアウトを取れる方向で」と150キロ超の直球にスライダー、スプリットを織り交ぜ9安打9奪三振で本塁を踏ませなかった。

開幕投手を務めた今季。キャンプでの2月の実戦登板を封印。あえて3月に遅らせた。昨年までシーズン終盤に失速するケースが多く、建山投手コーチと相談して決めた2人の挑戦でもあった。9月はこれで3戦3勝となり、今季の月別では最多。建山コーチも「実戦登板を後ろにすることで不安になるが、9月の頑張りをつくろうと話していた。やってきたことは間違いではなかったと思う」と称えた。

首位ソフトバンク戦は6連勝。CSでは避けて通れない相手に、強烈なインパクトを残した。2年連続最下位からの下克上へ、伊藤は言う。「気を緩めず、しっかり"ここ"に戻ってきたい」。今季ラストとなったみずほペイペイドームには、CSの舞台で戻ってくる。(清藤 駿太)

≪シーズン4完封は球団ではダル以来≫伊藤(日)が2戦連続で今季4度目の完封。2試合連続完封勝利は自身初でチームでは18年5月16、23日の上沢直之以来。シーズン4完封以上は、21年山本由伸(オ=4完封)以来で、日本ハムでは11年ダルビッシュ有の6完封以来13年ぶりとなった。

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