SCP下書き
評価: 0

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPの収容室には、ベット、トイレ、バスルームの他に、SCP-XXX-JPが勉強するための資料、道具を一通り揃え、指定されたDランク職員と研究員以外の人間は決して出入りできないよう暗証番号、指紋、音声によるロックを施して下さい。用意する資料は、必ず不特定多数の人物へ向けたものにして下さい。指定されたDランク職員以外がSCP-XXX-JPへ何らかの意思表示を行うことは、SCP-XXX-JPが目視可能か否か、直接、間接的に関わらず禁止されています。

説明: SCP-XXX-JPは、特殊な能力を持った5歳の人間の子供です。内向的な性格であり、SCP-XXX-JPからの意思表示はほぼありません。██県██市の██████病院でSCP-XXX-JPが生まれた際、両親、医師、看護婦などのSCP-XXX-JPに何らかの意思表示をした人間全員に著しい幼児退行が起こり、病院内でパニックが起こりました。その事実と財団が行ったいくつかの実験の結果から、SCP-XXX-JPには自らに意思表示した人間の知能を赤ん坊程度にまで低下させる能力があるとされていました。

しかしその後、Dランク職員をSCP-XXX-JPへ接触させる実験を定期的に行った結果、実験を行う度に知能低下の度合いが減少していることが判明。さらにSCP-XXX-JPの知能と、SCP-XXX-JPと接触したDランク職員の知能レベルがほぼ同じになっていたことから、SCP-XXX-JPの能力は単純な知能低下ではなく、自らに意思表示した人間と自分の知能を同レベルにする能力であると判明しました。

このことから、SCP-XXX-JPに教育を施し、知能レベルを財団研究員レベルにまで引き上げることができれば、財団の慢性的な人員不足を解消できるのではないかという案が██████博士から提出されました。そして、この案が実現可能なのか検証するべく、以下の実験が行われました。

実験記録01- 日付████/03/25

実施方法: 実験用動物数種をSCP-XXX-JPへ接触させる。
結果: 実験に使用した動物の知能に変化は見られず。

実験記録02- 日付████/03/26

実施方法: SCP-XXX-JPより知能の低い子供をSCP-XXX-JPと会話させる。
結果: SCP-XXX-JPと会話した子供の知能がSCP-XXX-JPと同等まで引き上げられる。知能上昇は実験後も継続。

実験記録03- 日付████/03/27

実施方法: Dランク職員-1にSCP-XXX-JPへ直接話しかけさせる。
結果: Dランク職員-1の知能が5歳児程度まで低下。実験後も知能低下が回復する様子はなし。

実験記録04- 日付████/03/27

実施方法: Dランク職員-2に監視カメラ越しにSCP-XXX-JPへ話しかけさせる。(SCP-XXX-JPはこちらを認識していない)
結果: Dランク職員-2の知能が5歳児程度まで低下。実験後も知能低下が回復する様子はなし。

実験記録05- 日付████/03/27

実施方法: Dランク職員-3にSCP-XXX-JPへジェスチャーによって意思表示させる。
結果: Dランク職員-3の知能が5歳児程度まで低下。実験後も知能低下が回復する様子はなし。

実験記録06- 日付████/03/28

実施方法: Dランク職員-4にSCP-XXX-JPへ向けた文章を預け、SCP-XXX-JPへ渡させる。
結果: Dランク職員-4と文章を書いた研究員の知能が5歳児程度まで低下。実験後も知能低下が回復する様子はなし。

実験記録07- 日付████/04/16

実施方法: Dランク職員-5が登場する不特定多数の児童に向けた教育ビデオを作製。SCP-XXX-JPに見せる。
結果: Dランク職員-5、ビデオ制作者共に変化なし。


実験結果から新たに判明した事実
1、SCP-XXX-JPの能力は人間以外には作用しない。
2、SCP-XXX-JPの能力によって知能の引き上げは可能。
3、SCP-XXX-JPの能力はSCP-XXX-JPが対象を認識していなくても発動する。
4、SCP-XXX-JPの能力は対象の行った意思表示が直接、間接的を問わず発動する。
5、SCP-XXX-JPの能力はSCP-XXX-JP個人を対象にした意思表示にのみ反応する。

これらのことから、██████博士の案は十分実現可能であると██は判断し、████/██/██現在、SCP-XXX-JPへの教育は、不特定多数の児童用に制作されたビデオ教材と資料によって行われ、SCP-XXX-JPの世話はSCP-XXX-JPの特性を理解した研究員と一部のDランク職員によって行われています。

補遺1:SCP-XXX-JPへストレスを与えることは知能発達の妨げになると判断されたため、ベット、トイレ、バスルームの改善が決定しました。
補遺2:一部研究員から「SCP-XXX-JPの収容室のロックは甘い」「人型オブジェクトの管理はもっと厳重なものにするべき」という意見が出ましたが、これ以上の厳重化はSCP-XXX-JPのストレスになるとして却下されました。

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アイテム番号: SCP-XXX-JP
20101229105208(1).jpg

SCP-XXX-JPの転移が確認された横断歩道。

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは定期的にDランク職員と接触させる必要があるため専用の保管庫に収容し、指定された研究員とDランク職員のみが入室できるよう指紋、音声、暗証番号によるロックを施してください。1週間に一度SCP-XXX-JPとDランク職員を接触させ、SCP-XXX-JPの転移を防いで下さい。

説明: SCP-XXX-JPは、██県██市の道路に塗装された歩行者用路側帯の白線に発生した現象です。(現象発生の範囲は1m程度)
歩行中の人間がSCP-XXX-JPの中心から半径2m以内に近づいた場合、SCP-XXX-JPに近づいた歩行者(以下対象者と表記)は「白線部分以外には乗ってはならない」という軽度の強迫観念に囚われ、SCP-XXX-JPに乗ろうとします。そしてSCP-XXX-JPに対象者が乗った場合、SCP-XXX-JPと対象者の目的地までの白線はすべて『白線からはみ出した分の対象者の足を削り取る』性質を持つようになります。(この性質を持った白線をSCP-XXX-JP-Wと表記)

対象者は「白線部分以外には乗ってはならない」という強迫観念に従い、SCP-XXX-JP-Wから足がはみ出さないよう注意しながら、当初の目的地まで歩行を開始します。対象者がSCP-XXX-JP-Wの上に乗っている間、SCP-XXX-JPの強迫観念を植え付ける作用はほかの人間には影響しません。

対象者がSCP-XXX-JP-Wから足をはみ出さずに目的地まで到着、または目的地に最も近い白線の端まで到着した場合は対象者は強迫観念から解放され、SCP-XXX-JP-Wから降りてもなにも起こりません。目的地到着後、対象者は何事もなかったかのように振る舞います。SCP-XXX-JP-Wから異常性は消失しますが、SCP-XXX-JPは残り続けます。

しかし対象者の足が白線部分からはみ出した場合、はみ出した部分が削り取られ、それと同時に対象者の強迫観念は消失します。
削り取られた部分がどこに行くかは不明であり、削り取られるのは足首から下の部分のみです。対象者が目的地に到着した場合と同じく、SCP-XXX-JP-Wから異常性は消失し、SCP-XXX-JPは残り続けます。
また対処者に「なぜ白線部分を渡っていたのか」を尋ねてみると、対象者全員が「なんとなく」やそれに類似したあいまいな回答しかできず、うまく答えられません。

財団は████/06/25に一度、SCP-XXX-JPをコンクリートごと通常の保管庫に収容しましたが、収容から約1ヶ月が経過したときSCP-XXX-JPから異常性の消失を確認、その3日後に最初に発生した道路とは違う場所(██県██市の横断歩道)でSCP-XXX-JPの発生が確認されました。████/06/29の再収容後は厚さ1mのコンクリートで造られた専用の保管棺に収容されましたが、約1ヶ月後に再び転移しました。(██県██市の駐停車禁止路側帯)再々収容後の調査により、SCP-XXX-JPは約1ヶ月の間人体の削り取りが発生しない場合、異常性が日本全国の白線のどれかに転移することが判明しました。現在は1ヶ月に一度Dランク職員をSCP-XXX-JPに接触させることにより保管庫からの転移を防いでいます。

ページリビジョン: 86, 最終更新: 07 Sep 2014 11:28
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