「桜とモミジに野鳥の大聖寺川」
旧大聖寺川沿いに「イロハ・モミジの植樹」を民間団体が行ったという新聞記事が載った。植樹完成式典には、加賀市の副市長をはじめ、加賀商工会議所の専務理事や大聖寺活性化メンバーが参列。「歴町センター大聖寺」が独自で企画実施する偉業に敬意を表するとの記事の内容だった。
▼春には満開の桜、季節ごとにアヤメ・チューリップ・アジサイ・バラなどの花が見られる大聖寺川の沿岸に、秋には紅葉が見られるようになる。大聖寺を訪れる観光客や市民の憩いの場所で四季を彩る景色を楽しんでもらえるようにと、植樹するモミジ樹を募金で賄うという計画である。
▼3月16日に新聞記事が載った翌日には、さっそく県内外から募金したとの申し込みがあった。大聖寺で生まれ育った人が、嫁ぎ先から、もういない実母の名前で寄付したいとの「ふるさと」への想いを込めての話に、事務方の瀬戸氏も感動したという。
▼当日の「植樹祭の式典」には参列できなかったが、それでも一口寄付させてもらった。来年には色づくモミジの28本のどこかの一本に、私の名前札を探すのがたのしみでもある。
▼「大聖寺川流し舟」が4月1日から運航する。土手には桜の花が咲きだすころである。舟からの眺めはまた一段の景色であろう。川面には名も知らぬ渡り鳥が、食事に来してきている。だが、野鳥の生態や名も知らない舟を漕ぐ「船頭さん」というわけにはいかないと、野鳥の勉強に、日本に3ケ所しかないという、加賀市の「鴨池観察館」に教わりに行くという。そんな船頭さんたちと観光案内所のメンバーとして同行した。
▼野鳥に関しては門外漢でもあるが、野鳥といえば日本で「野鳥の会」を発足させた「中西悟堂」という名前を思い出した。121年前に、金沢で生まれた著名人でもあった。今では、その道の人しか知られていないだろうと思うが、若いころ、旅先の軽井沢の「星野温泉ホテル」ロビーのテレビで、2代目館長の星野氏と「中西悟堂」が対談している映像を見ていた。・・・この続きは、明日号。