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阪神・佐藤輝「"捕った"感覚がより感じられる」改良グラブ導入 来季の大幅失策減へ手応え「いい感じ」

[ 2024年12月7日 05:15 ]

「ミズノブランドアンバサダーズミーティング」に出席し、笑顔の阪神・佐藤輝
Photo By スポニチ

阪神・佐藤輝明内野手(25)が6日、大阪市内で開催された「ミズノブランドアンバサダーズミーティング」に出席し、「新グラブ」を調達した。今季のモデルより全体的に約10ミリ小型化し、小指と薬指を同箇所に入れるスタイルから5本の指を別々に入れる型へ戻した。操作性向上と捕球後のスムーズな握り替えを求め、来季の大幅な失策減を見据えた。

虎のホットコーナーを守り抜くべく、佐藤輝が"新兵器"を携える。来季のグラブを、今季より約10ミリも小型化。小指と薬指を1本とする"小指2本"装着方法も、5本別々に挿入する型へ戻した。「(グラブが)大きい方が捕れる気がした」と外野用をベースにしていた旧モデルに、ひとまず別れを告げる。

「扱いやすいグラブ。少しだけサイズを下げてしっかり操れるように。握り替えもしやすいしフィットする」

背番号8が下した決断には根拠があった。ミズノ社の早川剛史クラフトマンは(1)操作性向上(2)手のひら捕球(3)スムーズな握り替え――を利点に掲げる。まず小型化により操作性が格段にアップ。イレギュラーバウンドや不規則な打球への好反応に結びつく。捕球ポケットの深部まで打球が入り込みがちだった旧モデルから、"5本入れ"への改良については「手のひら感覚で球を捕りにいける。なおかつ"捕った!"という感覚がより感じられる」と説明。さらに捕球から送球へのスムーズな球の握り替えも可能となり、おのずと悪送球の減少にもつながるというわけだ。佐藤輝本人も呼応する。

「しっかり握り替えできれば、その分いいボールも投げられる。エラーも少なくしたいし、いいプレーをできるように頑張ります」

今季、三塁手でリーグワースト23失策を犯した佐藤輝は早くも来季の堅守を思い描く。11月の秋季キャンプでは連日特守を敢行してきたが、技術向上に加えハード面でも新たな武器を導入。「現状は"いい感じです"と。あとは自主トレで使っていって経過観察。またヒアリングする」と早川氏。"ギアチェンジ"の第一歩は快調そのものと言っていい。

「しっかり、まずグラブを操って、いい守備ができるように。きょうもいろいろ伝えさせてもらいました」

打球も勝利も取りこぼさない。5年目へ向かう背番号8。ニューグラブで2年ぶりの栄冠を"奪守"する。(八木 勇磨)

≪バットのカラーを変更≫佐藤輝は打者の"相棒"と言えるバットについては、来季、カラーに変更を加える方針だ。名和民夫クラフトマンは「気分的にカラーを変えたいと。パターンを阪神担当者と相談して後日連絡をいただく」と話した。今季は上半分が黒で、手元からグリップ部分にかけては白やブラウンの配色が主だった。今後は配色などを佐藤輝が選び、規約への抵触有無をミズノ社で確認。「提案できることは、させていただく」と名和氏は説明した。

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