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オリックスのドラ6片山 母校・白樺学園で後輩たちに伝えた「夢を追いかけること」の大切さ

[ 2024年12月7日 06:00 ]

野球部の藤原悠楽前主将(左)から花束を受け取り笑顔の片山
Photo By スポニチ

ドラフト6位でオリックスに入団する白樺学園出身で、昨年12月のアジア選手権で日本代表だった片山楽生(らいく)投手(22、NTT東日本)が6日、母校・白樺学園で開催された指名報告会に出席した。今夏の甲子園に出場した野球部だけでなく、全校生徒が集まった後輩たちからの激励を受け、最速151キロの即戦力右腕はエースとして活躍できるようになることを誓った。

久しぶりの母校、そして後輩たちの激励に片山の気持ちは高まった。「エースとなって活躍できるようにというのが一番。息長く、引退する時にファンに惜しまれながら去っていくような、そんな選手になりたい」と新生活の青写真を描いた。

高校時代はプロ志望届を出しながら指名漏れ。社会人野球の強豪・NTT東日本に進んだが、4年間は順風満帆でなかった。ドラフト解禁年となった昨年は「自分自身で精いっぱい。うまくいかなくてどうしたらいいんだろう、練習も何したらいいんだろう、もうやってられないなってぐらい」と振り返る。

球速は出ても制球に苦しむなど"ピッチング"ができない日々。苦しい中でもがき、高校時代から投げていたスライダー、フォークの精度を上げ、空振りまで持っていける球種に進化した。「(気持ちが)折れそう、折れかけるような壁」(片山)を乗り越え、夢をつかんだ。7日まで母校で体を動かす。「育ったこの環境で初心を思い返せる。高校生を見ながら、自分自身を見つめ直す機会にもなる」と心も整える。

報告会では後輩を前に、「夢を追いかけ続ける、諦めないことが今につながっている」と話し、改めて活躍を誓った。年明けの新人合同自主トレから新たな勝負が始まる。「NTT東日本というチームを経て入るので、そこのプライドを持ちながら、1年目から1軍に食い込んでいけるように頑張っていきたい」。社会人野球の4年間を財産に、オリックスの背番号「49」が存在感を見せる。(竹内 敦子)

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