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DeNA・山本 牛骨バット好感触で導入決断「よりはじくイメージ 音もいい」

[ 2024年12月7日 05:27 ]

「ミズノブランドアンバサダーズミーティング」に出席したDeNA・山本
Photo By スポニチ

DeNA・山本は牛骨で表面加工した新バットの導入を決めた。今季は打率・291と「打てる捕手」のポテンシャルを示しながら、死球離脱もあり本塁打は5本にとどまった。自主トレで試し打ちし「ホームランを増やしていきたい。今年は5本だったけど2桁がまず来年の目標」と倍増で自身初の2桁10本塁打以上を掲げた。

NPBが今季まで禁止していたバットを牛骨でしごく加工が来季から解禁されることを受け、ミズノ社は同加工を施した1〜2本を契約選手に試打用に事前に提供。この日、各選手から感想がフィードバックされた。山本は「僕の中では凄く、よりはじくイメージ。感触の問題ですけどバットの硬さみたいなものを感じる。音もいい」と感想を明かした。

反発係数は変わらないが、硬さで打感が向上するという。さらに操作性の向上へ860〜880グラムだった重さを、850〜870グラムに軽くする。先端のくり抜きを、従来より直径で5ミリ小さくして浅くすることで「トップを使えることで、バッティング技術も向上できる」と説明した。

バット職人の名和民夫クラフトマンは、表面加工について「おおむね悪い感触はなかった。ただ、選手によって好き嫌いの感覚がある。検証していかないといけない」と見据えた。昨年までバッテリーを組んだカブス・今永から「まだ早い」とツッコまれたという山本は来年からミズノ社とアンバサダー契約を結ぶ。同会議に初出席し「練習で打った感覚も良かった。楽しみ。下位で長打を打てればおのずと得点シーンは増える」と新バットに好感触だった。(神田 佑)

▼牛骨によるバットの表面加工 牛骨でバットの表面をゴリゴリとしごいて木目を詰めることで、表面を硬くすることが目的とされる。大リーグでは一般的な加工で、日本でも来季から解禁される。NPBの調査で加工前と反発係数は変わらないと示され、10月の野球規則委員会で解禁することが決まり、実行委員会で12球団に正式に通達された。かつては長嶋茂雄、榎本喜八、大杉勝男ら伝説級の打者も行っていたが、81年に反発力の高い「圧縮バット」が禁止されたのと同時期から禁止されていた。

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