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ソフトバンク 保留1号のリチャードは覚悟のサイン 現状維持の推定1000万円

[ 2024年12月7日 06:00 ]

契約を更改し、会見するソフトバンクのリチャード(撮影・岡田 丈靖)
Photo By スポニチ

覚悟を決めた――。ソフトバンクのリチャード内野手(25)が6日、みずほペイペイドームで2度目の交渉に挑み、現状維持の推定1000万円で更改した。5年連続ウエスタン・リーグ本塁打王は1軍での出番停滞に悩み、保留1号となった。ただ、球団と再度の話し合いの場で覚悟を決めた。師匠・山川との沖縄県久米島での合同自主トレを前に、食事制限を開始するなどストイックに覚醒を狙う。

2度目となった約80分間の交渉に納得した表情。一人称リチャードで決意を語った。

「今後のリチャードにとっては、いい会話ができた。主に自分の覚悟を話させてもらいました。覚悟を持ってサインできました」

改善するべき点は単純明快だ。「リチャードって、客観的に見てホームランバッターだと思う。ホームランを1本も打てなかったのは、直すべき改善点だと思う」。8年目を迎える来季へ、始めたのは食事制限だった。

「正直、今はあまり頭が回っていない。きついっす。(食事の)制限を始めていて、最初はフルーツだけ食べていて。練習で倒れそうになったのでタンパク質は取ろうと、赤身肉を取ったりした」。公称体重118キロ。巨体に、キレを出すのが目的。1日最高4リットルを飲んできた大好きな牛乳の量も調節。栄養管理を重視した。

すべては来年1月からの師匠・山川との久米島自主トレで成長するためだ。「全部、山川さんについていく。食らいついていく。"だめならしゃあない"と覚悟を持っていきます」。山川に事前に言われている改善点は2つ。心と体づくり、そしてバットのスイング軌道の修正だ。「球を打てる軌道をしていないと。バットの軌道を直せと。あとはとにかく、メンタル含めて体を強く」。すべてを整えた状態で門を叩く。

1回目の交渉では1軍の出場機会の少なさを訴えたがこの日、三笠杉彦GMからは「やるべきことをやってチャンスを待つのが大事じゃないのか」と言われた。一塁は山川、三塁は栗原。タイトルホルダーの壁は高いが、挑むことに決めた。

久米島では自慢の強打を磨き、食い下がる。「ずっと1軍でふがいない。ひたすら走って、打って、守って。初心に戻ってホームランを打ちたい」。変化を示して、見返す。 (井上 満夫)

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