国(くに)の財政(ざいせい) 国(くに)の予算(よさん)

1年間(ねんかん)の歳入(さいにゅう)と歳出(さいしゅつ)の予定(よてい)を示(しめ)した計画(けいかく)のことを「予算(よさん)」といいます。
予算(よさん)が成立(せいりつ)するまでの流(なが)れをみてみましょう。

予算(よさん)が成立(せいりつ)するまで

時期(じき)	区分(くぶん)	説明(せつめい)
5、6月(がつ)～8月(がつ)	各省庁(かくしょうちょう) (国(くに)の仕事(しごと)をするところ)	1年間(ねんかん)に必要(ひつよう)な金額(きんがく)を算出(さんしゅつ)し、財務省(ざいむしょう)に提出(ていしゅつ)します。
9月(がつ)	財務省(ざいむしょう)	各省庁(かくしょうちょう)から提出(ていしゅつ)された金額(きんがく)や内容(ないよう)が妥当(だとう)かどうかなどを調(しら)べて、認(みと)めるかどうかを決(き)めます。その結果(けっか)を内閣(ないかく)に報告(ほうこく)します。
12月(がつ)	内閣(ないかく)	財務省(ざいむしょう)の報告(ほうこく)をもとに「予算案(よさんあん)」を作成(さくせい)します。
1月(がつ)	国会(こっかい)	「予算案(よさんあん)」は、1月(がつ)に召集(しょうしゅう)される通常国会(つうじょうこっかい)にて話(はな)し合(あ)われます。

国会(こっかい)での「予算(よさん)」議決方法(ぎけつほうほう)

「予算案(よさんあん)」は、国会(こっかい)の議決(ぎけつ)を経(へ)て初(はじ)めて予算(よさん)として成立(せいりつ)します。

予算案(よさんあん)は、まず衆議院予算委員会(しゅうぎいんよさんいいんかい)で話(はな)し合(あ)われ、関係者(かんけいしゃ)などから意見(いけん)を聴(き)いて(公聴会(こうちょうかい))、衆議院本会議(しゅうぎいんほんかいぎ)にて採決(さいけつ)(賛成(さんせい)か不賛成(ふさんせい)かを決定(けってい)すること)が行(おこな)われます。
続(つづ)いて、参議院(さんぎいん)でも同様(どうよう)のことが行(おこな)われますが、参議院(さんぎいん)が衆議院(しゅうぎいん)と異(こと)なった議決(ぎけつ)をしたときは、衆議院(しゅうぎいん)の議決(ぎけつ)が優先(ゆうせん)されます。

【豆知識(まめちしき)】

新(あたら)しい年度(ねんど)が始(はじ)まるまでに予算(よさん)が決(き)まらないときは、「暫定予算(ざんていよさん)」という一時的(いちじてき)な仮(かり)の予算(よさん)を作(つく)ります。
また、大(おお)きな災害(さいがい)が起(お)きたり、社会経済(しゃかいけいざい)の状況(じょうきょう)が変(か)わり、用意(ようい)していた予算(よさん)で足(た)りなくなった場合(ばあい)には「補正予算(ほせいよさん)」というものを作(つく)ります。
国(くに)の予算(よさん)は、税金(ぜいきん)の使(つか)いみちなどを決(き)める大切(たいせつ)なことなので、時間(じかん)をかけて考(かんが)えられています。