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桂文枝"創作落語の師"三遊亭円丈さんを悼む 妻、母親、仁鶴師匠も亡くなった1年を「えらい年でした」

[ 2021年12月5日 18:05 ]

桂文枝
Photo By スポニチ

落語家・桂文枝(78)は5日、大阪松竹座(大阪市中央区)で開かれた「第2回大阪落語祭」で、この日、先月30日に心不全のため76歳で亡くなったことが明らかになった三遊亭円丈さんについて語った。

この日、大トリで高座に上がった文枝は「初恋」のお題の前、枕で「今年はえらい年でした。1月24日に家内が、25日に母が亡くなり、2日続けて死亡届を出して...。仁鶴師匠もなくなって、そしてきょう、追悼文を書きましたが、三遊亭円丈師匠がお亡くなりになったと発表されました。いろんなことがあった年でした」と神妙に語った。

円丈さんは「新作(創作)落語のカリスマ」と呼ばれ、上方落語界で創作落語の第一人者として活躍する文枝は、円丈さんから多大な影響、刺激を受けた。新作落語の会で何度も共演した。

文枝は所属事務所を通じて「三遊亭円丈師匠を悼む」との追悼文を発表した。以下の通り。

1981年に
大阪でも新作の落語の会をやろうと
喜劇作家の
香川登志緒先生が
名付け親になり
会の名前を
つけていただきました。
そもそも大阪でも
やろうという
きっかけを作ってくださったのは
円丈師匠で
これ面白いからと
某放送局の
Iディレクターから一本のカセットテープをいただきました。
その落語
グリコ少年、こそ
東西に
円丈旋風を巻き起こし
やがては
私の
芸術祭大賞の
「ゴルフ夜明け前」
につながったのですから
僕にとっては
大恩人と言えます。
グリコ少年を初めて聞いた時
それまでの新作落語にはない
全く
新しいタイプの落語で
落語はこんなことも出来るんやと
テレビの司会と
古典落語の狭間で悩んでいた
私に 大きな刺激と
風穴を開けてくださいました
そして
第一回目の「創作落語の会」のゲストに
円丈師匠をお招き致しました
師匠とはその後、何度も共演し
新しい落語についても話し合いました
いつも
恥ずかしそうにボソボゾっと
お話しながら
何を聞いても
常に
的を得た解答をいただきました
お身体を
お悪くしているとは聞いていましたが
こんなに急に
旅立たれるとは
同じ
新作派としては誠に寂しいことですし
円丈師匠の功績は
計り知れないほど
大きなものがあると思います
本当に
ありがとうございました
心よりご冥福をお祈りいたします
合掌

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