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中山美穂さん急死で注目のドカベン入浴法 理にかなっていた!医師の森田豊氏「素晴らしい」と絶賛

[ 2024年12月9日 19:21 ]

10年、映画「サヨナライツカ」の初日舞台あいさつでセクシーなドレス姿で登場した中山美穂さん
Photo By スポニチ

都内の自宅の浴室で6日に死亡しているのが見つかった歌手の中山美穂さん(享年54)の死因が「入浴中に起きた不慮の事故」と発表されたことで、人気漫画シリーズ「ドカベン」の"山田太郎の入浴法"に注目が集まっている。スポニチアネックスでは9日、医師で医療ジャーナリストの森田豊氏にこの入浴法が理にかなっているのか聞いてみた。

冬場の浴室では、急激な気温の変化により血圧が変動して心臓や血管の疾患を発症するヒートショックがより一層起きやすい。

中山さんについては、ヒートショックや入浴前に飲酒があったかどうかなど、具体的な要因は示されていないが、浴室での急死を受け、ヒートショックへの対策を含め、入浴法を見直す人が増えている。そこで、ネット上で話題になったのが"ドカベンの入浴法"だ。

人気漫画シリーズ「ドカベン」の主人公・山田太郎はいきなり浴槽にザブンと入った妹のサチ子に「そんな入り方は心臓によくない」と注意。その後、足にかけ湯をした後、浴槽に入り、立ったまま2、3分待つように伝え、「下半身が温まるとそのうちに上半身にも血液が正しく流れ始める」と説明。その後、徐々に肩までつかるように教えるシーンがある。

森田氏はこのドカベンの入浴法を「素晴らしい」と絶賛。「気温の変化で血圧が乱高下すると、脳出血、大動脈解離、心筋梗塞、脳梗塞などの病気の引き金になるので、風呂場では体を徐々に温めることが大切。この意味で山田太郎はまさに徐々に温めることを実践している」と説明。「湯船に腰ぐらいまで浸かって立ったまま2、3分というのは、もう少し短くてもいいかなとは思いますが、そこまで余裕を持ってゆっくりできたらいいなという時間でもあります」。さらに「徐々に肩まで入っていくというのはとてもいい。41度以下でお湯につかる時間を10分以内にすることを守れば、65歳の高齢者にお勧めしたい」と話した。

消費者庁の分析調査によると、入浴中のアクシデントで命を落とす人は全国で年間1万9000人と推計される。65歳以上では交通事故死の約2倍という。

森田氏によると、せっかち、早口、早食い、周囲の評価を求める人は「いつも交感神経が高ぶっていると考えられるので、心筋梗塞を発症するリスクが2〜3倍高いと報告されています。こうした人にもゆっくりと温まるドカベン入浴法はお勧めです」とした。

また、入浴前に脱衣所や浴室を温めたり、食後すぐの入浴や飲酒後、医薬品の服用後の入浴、湯温は41度以下、お湯につかる時間は10分までを目安にするなどの基本的なことを守ることも呼び掛けた。

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