新・犯罪論
「犯罪減少社会」でこれからすべきこと
犯罪は増えてもいない、凶悪化してもいない。しかし、なくなってもいない。感情的に厳罰化を叫んでも仕方ない。必要なのは冷静なデータ分析と有効な施策だ。犯罪を犯さなくても済む社会であること。犯罪統計の読み方、メディアリテラシーなど、気鋭の犯罪学者と若手の論客が語る、目からうろこの「犯罪論」。
犯罪統計の読み方
警察統計は警察の通信簿
世界一安全な国ニッポン
犯罪白書の作り方と読み方
白書を読まない政治家とメディア
メディアの分析力が弱い理由
犯罪報道の役割
エビデンスとグランドセオリーなき政策の弊害
体感治安の意味
「割れ窓理論」の限界
安心・安全な町づくりは何のため?
監視カメラ普及の背景
「厳罰化」言説はどこから
治安悪化は外国人犯罪増加による?
厳罰化しない犯罪対策の行方
「縦割り」刑事司法の弊害
コストをかけるべきは刑務所よりも福祉
刑事司法だけでは解決できない
社会政策としての犯罪対策へ
イタリアに見出した刑事司法のモデル
政策のつくり方の違い
個人モデルと社会モデル
重大事件に目を奪われるのではなく
誰もが困っている、誰もが助けを求めている
日本の罪と罰をめぐって何をどう変えるか
メディアをどう変えるか
司法の実務家をどう変えるか
そして、すべての人に考えてほしいこと
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