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罪を犯した人を排除しないイタリアの挑戦

隔離から地域での自立支援へ

罪を犯した人を排除しないイタリアの挑戦

施設隔離からの解放と地域移行を目指す,官民のネットワークによる自立支援。

著者 浜井 浩一
ジャンル 法律 > 刑法 > 専門書
出版年月日 2013年01月30日
ISBN 9784877985356
判型・ページ数 4-6・176ページ
定価 本体1,800円+税
在庫 品切れ・重版未定

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イタリアの犯罪者処遇は、刑罰の目的を更生とする憲法を基盤に、精神障害者を病院から解放した「バザーリア」改革をモデルに発展してきた。その基本は、縦割り行政の弊害を排し、施設隔離からの解放と地域移行を目指し、ソーシャルワークを基盤とした官民のネットワークによる自立支援にある。
はじめに

序章 福祉施設化する日本の刑務所
増加する高齢受刑者と障がいのある受刑者
社会的弱者が刑務所に入りやすい原因
刑罰は何も解決しない
なぜイタリアか

第1章 イタリアの刑事司法
イタリアの刑事裁判の概要
矯正処分監督裁判所
矯正処分監督裁判所が選択する拘禁代替刑の種類
社会内(施設外)刑執行事務所
社会内刑執行事務所における社会調査の概要
社会内刑執行事務所による処遇事例
司法省ピエモンテ州事務所ソーシャルサービス部
イタリアから見た日本の保護観察の問題点
くろまるコラム イタリアの行政と地方自治

第2章 イタリアの精神保健サービス
地域における精神保健サービスの概要
精神保健部(Dipartimento di Salute Mentale)
地域精神保健サービス(AmbulatorioおよびCentro di Salute Mentale)
精神保健サービスのグループホーム
精神保健サービスの治療共同体
刑事責任能力と司法精神病院
司法精神病院
司法精神病院における処遇と治療
刑務所医療と司法精神病院の関係
トリノ刑務所における精神科医療
保安処分
くろまるコラム 過剰収容と恩赦

第3章 イタリアの依存症対策
依存症は罰せず
依存症サービスの概要
違法薬物使用非刑罰化の歴史
刑事手続からのダイバージョン
地域依存症サービス
地域依存症サービスによる処遇事例
公立の通所型治療共同体オンダ・ウーノ(Onda Uno)
民間の通所型治療共同体ファネッリ・デイ・センター(Centro Diurno Farinelle)
ファネッリ・デイ・センターに通所している事例
治療共同体ストラーノ・イデア(Strano Idea)
全国薬物対策連盟レナード(Lenad)
アルコール依存症サービス
考え直すべき日本の依存症対策

第4章 イタリアの社会協同組合
社会協同組合とは
パウザ・カフェ(Pausa Caffeとは)
レストランとコーヒー
サルッツォ刑務所のビール工場
トリノ刑務所で活動する社会協同組合

第5章 その他の民間の財団
民間の福祉財団オフィス・ピオ(Ufficio Pio)
オフィス・ピオ再訪

終章 イタリアから見える日本の問題
イタリアにあって日本にないもの
イタリアから学ぶべきこと
くろまるコラム 映画『人生、ここにあり(Si Puo fare)』
くろまるコラム 受刑者が働くホテル

番外編 イタリア旅行の楽しみ方

おわりに

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