裁判のための法医学入門
科学的証拠に基づく司法鑑定の確立を
[フレーム]
第1部 事例で説く法医学の基礎
第1章 科学としての法医学とは何か
第2章 犯罪死を見極めるために
Column 1 法医学の啓蒙に貢献した書物
第3章 死体に見る生命現象の痕跡――「生活反応」とは何か
Column 2 小説や映画に見る法医学
第4章 死因を論理的に説くために
第5章 法医学鑑定の手続はいかに行われるか
Column 3 天才法医学者を描いた高木彬光
第2部 法医学における難問への挑戦
第6章 窒息死の鑑定とは
第7章 病死に見せかけた扼殺
Column 4 検察官のストーリーが事実とされる
第3部 事例で説く法医学の深奥
第8章 乳幼児の突然死とは
第9章 恩師が教えてくれた解剖
第10章 若い男性の突然死の記憶
第11章 内因性突然死とは何か
第12章 内因性急死の現象を呈する外因死
第13章 巨悪な犯罪に絡む、重要参考人の突然死
Column 5 ヒトは死んだら生き返らないからこそ解剖する
第4部 歴史的難事件への法医学の挑戦
第14章 辻褄合わせの解剖鑑定書―袴田事件その1
第15章 再審無罪判決におけるDNA鑑定への判断―袴田事件その2
第16章 もみ消された引田鑑定―弘前事件
第17章 増えた血痕―松山事件
第18章 偽証の鑑定書―山下事件
Column 6 法医学者への警鐘
第19章 法医学の不可解さを知らしめた原点―下山事件
Column 7 新型コロナウイルスのパンデミックをめぐって
終章 法医学への期待
あとがき
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