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大阪朝鮮学校無償化・補助金裁判 「あたりまえの権利」を求めて

大阪朝鮮学校無償化・補助金裁判 「あたりまえの権利」を求めて

大阪の朝鮮学校が起こした大阪府・大阪市補助金裁判、「高校無償化」裁判の二つの裁判闘争の記録。

著者 大阪朝鮮学園高校無償化・補助金裁判記録集刊行委員会
ジャンル 社会問題
出版年月日 2023年11月20日
ISBN 9784877988463
判型・ページ数 4-6・342ページ
定価 本体3,000円+税
在庫 在庫あり

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本書は、大阪の朝鮮学校が、日本政府のいわゆる「高校無償化」政策から排除され、また大阪府・大阪市により補助金交付を停止されたことに抗議して起こした二つの裁判闘争の記録である。裁判闘争を直接になった弁護団による裁判の経緯と評価、社会学、歴史学などの研究者による裁判闘争への評価、また裁判闘争にさまざまな立場から携わった当事者の手記を通じて、裁判闘争の全容を明らかにし、その意味を考える。
序にかえて―朝鮮学校無償化・補助金裁判とは何か

朝鮮学校裁判・法廷闘争の記録[大阪朝鮮学園裁判弁護団]
I 闘いへの道のり―裁判に至る経緯
一 高校無償化制度の朝鮮高級学校適用問題
二 大阪府及び大阪市の補助金をめぐる動き
三 提訴に向けて
弁護団のひとこと (1)
人間としてどう考えるかが試されている―朝鮮人差別の問題に関わってきた経緯から思うこと[田中俊]
弁護団活動への目覚め[岡﨑真由子]
朝鮮学校とのつながり[中森俊久]

II 大阪府・大阪市補助金裁判
一 大阪地裁での審理
二 大阪地裁判決の内容
三 大阪高裁・最高裁の判断
弁護団のひとこと (2)
弁護団の端っこで[大橋さゆり]
弁護団のマイノリティー[木下裕一]
振り返りと、これから[原啓一郎]

III 無償化裁判
一 大阪地裁での審理
二 笑顔と涙の一日―大阪地裁での歴史的勝訴
三 偏った訴訟指揮―大阪高裁での審理と判決
四 最後の望みを託して―上告・上告受理申立と最高裁の判断
弁護団のひとこと (3)
勝訴の旗出しを担当して[任真赫]
高校生が背負う奨学金[鄭文哲]
怒 り[李承現]
千本ノック語る[具良鈺]

IV まとめ―二つの裁判で問われた本質的事項とは何か
一 本質的事項
二 問われる歴史認識と未来への責任

[参考] 鑑定意見書の要旨
1 藤永壯鑑定意見書1:日本政府の民族教育政策―戦前から1960年代前半まで
2 田中宏鑑定意見書:日本政府の民族教育政策―1960年代後半以降
3 藤永壯鑑定意見書2:大阪府補助金制度の創設事情
4 丹羽徹鑑定意見書:在日朝鮮人の教育を受ける権利
5 駒込武鑑定意見書:教育における「公共性」とは何か

あらためて、民族教育とは―オンライン学習会の記録
歴史的観点から見た民族教育の課題[鄭栄桓]
京都と大阪の裁判から見えてくるもの[板垣竜太]
朝鮮学校の存在意義―朝鮮学校保護者へのアンケート結果から[伊地知紀子]

裁判闘争を振り返る――当事者・関係者の手記
I 大阪地裁勝訴! その日の記憶
始まりに過ぎない[姜河那]
繋がり[李昌受]
大阪地裁判決「勝訴」に寄せて[尹美生]
生きた証[高己蓮]
「高校無償化」裁判勝訴の歴史的瞬間[玄英昭]
7月28日勝訴! あの歓喜の日を胸に刻みましょう!![孫美姫 翻訳:李明玉]
忘れられない7月28日の記憶[金明俊 翻訳:李明玉]

II 知恵のある者は知恵を、力のある者は力を
「高校無償化」裁判を振り返って[李明淑]
「大義」そして「使命」[金寛泰]
権利闘争オモニ会の活動―2019国連活動報告[洪貞淑]
10年間の権利闘争を通じて学び感じた事[沈美福]
つないだ手を離さなければ勝利する[長崎由美子]
日本人の責任として[大村和子]
法廷闘争の中で得た「つながり」[林学]

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文献紹介
あとがき

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