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トルクメニスタン
Turkmenistan
トルクメニスタンは中央アジア南西部にある人口660万人の永世中立国です。天然ガスの埋蔵量は世界4位と中央アジアでも特に天然資源に恵まれています。国土のほとんどは砂漠ですが、歴史が古く、シルクロードの遺跡の他、地獄の門と呼ばれる有名な観光地もあります。2022年には日本とトルクメニスタンが外交関係樹立30周年を迎えました。日本語学習熱が高く、中央アジアで最も学習者が多い国です。
現在、技術協力を中心に国際協力を展開しています。例えば、首都アシガバートの中核病院で心血管疾患の対応能力強化を図る技術協力プロジェクトやトルクメニスタン初の工科大学から教員を筑波大学で受け入れ、工学人材を育てるための教授法や研究能力を強化する研修事業などを実施しています。他にも統計の作成方法を始め、医療分野など幅広い研修プログラムの実施も行っています。
Project プロジェクト
JICAがトルクメニスタンで実施する事業・プロジェクトの情報を提供します。
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病院の外観(写真提供:内田一史) 心血管疾患診断能力開発プロジェクト
トルクメニスタンは、近年乳幼児死亡率の低下や平均寿命の伸長を実現してきた一方、高齢化の進行など伴い、非感染性疾患(NCDs)の死因に占める割合が高まっています。その中でも心血管は死因の47%を占めています(2018)。一方で、心血管疾患の治療・診断に必要な機材・施設の整備状況や医療従事者の診断・治療技術が十分でなく、適切な医療サービスへのアクセスに制約がある状況です。 本事業は、アシガバッド市に位置し、国の中核病院である心臓病科学及び診療センター病院(Cardiology Research and Clinical Center Hospital, CRCCH)において、心血管疾患の画像診断に必要な環境の整備、CT装置を活用した画像診断能力の強化、医療コンテナを活用した巡回診療体制の整備を行うことにより、心血管疾患の画像診断能力の向上を図り、もって心血管疾患の対応能力の強化に寄与するものです。 【上位目標】 CRCCHの心血管疾患の対応能力が強化される。 【プロジェクト目標】 CRCCHにおける、心血管疾患の画像診断能力が向上する。 【成果】 成果1 CRCCH に対し、心血管疾患の画像診断に必要な環境が整備される。 成果2 CT撮影装置を活用した、心血管疾患の画像診断能力が強化される。 成果3 医療コンテナを活用した、巡回診療体制が整備される。
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アシガバット市地域における地震モニタリングシステム改善プロジェクト
トルクメニスタンは造山運動の影響を受ける地震リスクの高い地域で、度々大地震が発生しています。特にアシガバット市周辺は1948年の地震で壊滅的な被害を受けました。同国の地震観測施設は老朽化しており、迅速で精度の高い地震情報の取得が困難な状況です。この協力では、同市において、地震観測システムの整備とパイロット地区における震度の推定のためのシステム構築を支援します。これにより、同地域の地震観測に関する能力向上を図り、地震リスク評価や防災計画の策定に寄与します。
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鉄道輸送近代化事業
トルクメニスタンでは、鉄道は東西主要都市を結ぶ重要な輸送手段です。しかし、ディーゼル機関車の老朽化が著しく、大規模な修繕を国外に委託していたため、修理に時間を要していました。また、鉄道輸送システムも老朽化が進み、非効率な鉄道運営を強いられてきました。日本は、首都アシガバートの機関車修理工場に新しい設備や機器を導入するとともに、鉄道輸送のコンピューターシステムを導入しました。これにより自国内での機関車修理能力の向上と鉄道輸送システムの安全で効率的な運用に寄与しました。
- 事業別プロジェクト一覧
技術協力、有償資金協力(円借款)、無償資金協力、草の根技術協力それぞれのプロジェクト情報は以下からもご覧いただけます。
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