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ジョージア
Georgia
「シルクロードの経路に位置する国」として知られているジョージア(旧グルジア)は、アジアとヨーロッパを結ぶ重要な結節点であり、現在では東西交通路の要衝の地となっています。
ジョージアは、ソ連邦崩壊後すぐに独立を果たし、独立直後の内戦など多くの困難を乗り越え、現在では中央アジア・コーカサスにおいて、最も民主的で市場経済化が進んでいる国となっています。
日本政府は、対ジョージア国別援助計画を策定し、経済成長の促進と社会の安定に寄与する支援を基本方針に経済インフラの整備と民生の安定の2つを重点分野として定めました。これに基づき、JICAは東西ハイウェイ整備事業(円借款)、クリーンエネルギー導入計画(無償資金協力)などの事業のほか、保健セクターや農業セクター等の研修員を多数受け入れています。
Project プロジェクト
JICAがジョージアで実施する事業・プロジェクトの情報を提供します。
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母子健康手帳を活用した母子継続ケアの質向上プロジェクト
ジョージアにおける母子保健指標に関し、新生児死亡率、妊産婦死亡率等依然として高く、その背景には、母親やその家族の、母子保健サービスにアクセスするタイミングや合併症などのリスクに係る認識が欠如しており、そこには母子継続ケアのアクセス及び質に課題があることが考えられます。 本事業は、アジャリア自治共和国のバトゥミ地区、コブレッティ地区、クフロ地区において母子手帳の開発及び導入を主軸とし、母乳育児や予防接種などの産後ケアを含む母子保健サービスの提供者や母親・家族が母子手帳を有効活用するための能力強化、母子手帳の有効活用に係るモニタリングの実施、全国展開戦略の策定を行います。これにより、アジャリア自治共和国において、妊産婦及び家族の母子継続ケアに係る知識、態度、及び受診行動の強化を図り、もってジョージアの母子継続ケアのカバレッジと質の改善を目指します。 【上位目標】 ジョージアにおいて、母子継続ケアのカバレッジと質が改善される。 【プロジェクト目標】 パイロット施設において、母子保健サービス提供者が継続ケアの促進のために母子手帳を効果的に活用できるようになる。 【成果】 成果1 パイロット施設にて母子手帳が開発・導入される。 成果2 パイロット施設にて母子保健サービス提供者の母子手帳を有効活用するための能力強化が図られる。 成果3 母子手帳の全国展開戦略が策定される。
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整備された道路(クタイシ〜サムトレディア間) 東西ハイウェイ整備事業
ジョージアの運輸システムは、隣接国と接続する道路と鉄道による陸上輸送に加え、黒海沿岸の港を中心とする海上輸送および空路から構成されます。同国は、欧州と中央アジアを最短距離で結ぶルート上に位置し、カスピ海産石油・ガスのパイプラインの経由地として、また地域物流の中継基地として重要性を高めています。 本事業は、ゼスタフォニ-クタイシ-サムトレディア間においてジョージア東西ハイウェイの一部を担う道路を整備することにより、ジョージアの輸送力増強を図り、もって地域経済の発展に寄与しました。 【事業の目的】 本事業は、ゼスタフォニ-クタイシ-サムトレディア間においてジョージア東西ハイウェイの一部を担う道路を整備することにより、ジョージアの輸送力増強を図り、もって地域経済の発展及び紛争後の復興に寄与するもの 【事業内容】 1)土木工事 東西ハイウェイの主要部を構成するゼスタフォニ-クタイシ-サムトレディア間において、新規道路の建設および既存道路のリハビリを行う 2) コンサルティング・サービス 基本設計、入札補助、詳細設計補助、施工監理、人材育成、住民移転計画(RAP)作成、モニタリング支援等
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東西ハイウェイ整備事業(2)
ジョージアの運輸システムは、隣接国と接続する道路と鉄道による陸上輸送に加え、黒海沿岸の港を中心とする海上輸送および空路から構成されます。同国は、欧州と中央アジアを最短距離で結ぶルート上に位置し、カスピ海産石油・ガスのパイプラインの経由地として、また地域物流の中継基地として重要性を高めています。この協力(第2期)では、ヨーロッパとアジアを結ぶ重要な国際物流網を構成する東西ハイウェイのゼスタフォニ〜クタイシ〜サムトレディア間の道路の整備を支援しました。これにより、同国の輸送力増強を図り、地域経済の発展に寄与しました。 1事業の目的 本事業は、東西ハイウェイの一部であるゼスタフォニ〜クタイシ〜サムトレディア間の道路を整備することにより、ジョージアの輸送力増強を図り、もって地域経済の発展に寄与するもの。 2 事業概要 1) 道路工事:クタイシ・バイパス、クタイシ〜サムトレディア、ゼスタフォニ〜クタイシ 2) 道路安全対策(法面対策、道路照明設備設置) 3) コンサルティング・サービス(詳細設計、入札補助、施工監理等)
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太陽光を活用したクリーンエネルギー導入計画
ジョージアにおいては、発電量の8割以上を水力発電が占めていますが、冬の渇水期には電力が不足するため、輸入で賄っています。また、同国ではエネルギー需要が2000年以降平均1.2パーセントで増加しており、今後も同水準で拡大していく予定です。そのため、太陽光発電を含めた再生可能エネルギーの開発は喫緊の課題です。この協力では、トビリシ国際空港、イリア・チャフチャヴァゼ国立大学に太陽光発電システムを設置します。これにより、化石燃料への依存度を低下させ、低炭素社会の実現とエネルギー供給源の多角化を図ります。
※(注記)「ジョージア」の国名呼称は、平成27年4月22日以降「グルジア」から「ジョージア」へ変更しています。 -
母子保健一次医療機材整備計画
ジョージアでは、妊産婦死亡率および乳幼児死亡率は、他のNIS(旧ソ連新独立国家)諸国、EU(欧州連合)諸国に比して深刻な状況にあります。また、財政難のため適切な医療サービスを提供するために必要な機材が老朽化し、母子を対象とした保健医療サービス改善の大きな阻害要因となっていました。この協力では、基礎的医療機材の更新を支援しました。これにより、母子保健一次医療分野の診断機能と予防接種体制を整備し、同国の妊産婦と乳幼児に対する均一で質の高い医療サービスの提供に寄与しました。
※(注記)「ジョージア」の国名呼称は、平成27年4月22日以降「グルジア」から「ジョージア」へ変更しています。 -
電力リハビリ事業
ジョージアでは、水力発電が主なエネルギー源ですが、旧ソ連時代に整備された発電設備の老朽化や適切なメンテナンスが十分行われてこなかったことから、発電能力、発電量ともに低下し、電力需要の約1〜2割を周辺国からの買電に頼っていました。このため、既存発電施設のリハビリを含む設備の更新による電力供給の復旧・拡大が優先課題とされました。この協力では、既存の2ヵ所の水力発電所のリハビリを支援し、電力供給能力の回復に寄与しました。
※(注記)「ジョージア」の国名呼称は、平成27年4月22日以降「グルジア」から「ジョージア」へ変更しています。
- 事業別プロジェクト一覧
- プロジェクト所在地図
技術協力、有償資金協力(円借款)、無償資金協力、草の根技術協力それぞれのプロジェクト情報は以下からもご覧いただけます。
ジョージアで実施中のプロジェクトがどの地域で行われているかご覧いただけます。
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