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ガボン
Gabon
ガボンは、石油、マンガン、鉄等の鉱物資源及び良質の森林資源に恵まれ、2010年においてはGDPの46.4%を石油産業が占め、アフリカ諸国中、最も所得水準の高い国の1つとなっています。しかし、中期的には石油が枯渇すると予測されており、政府は脱石油依存経済を目指し、「産業のガボン」「緑のガボン」「サービスのガボン」の三本柱の元、漁業、農業、林業、観光業、サービス業等の振興による産業多角化等を進めています。JICAは、(1)水産と(2)環境保全を重点分野として支援しています。
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Project プロジェクト
JICAがガボンで実施する事業・プロジェクトの情報を提供します。
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持続的森林経営に資する国家森林資源インベントリーシステム強化プロジェクト
アマゾンに次ぎ世界で2番目に大きな森林地域であるコンゴ河流域の中心に位置するガボンは、国土の約85パーセントにあたる広大な森林を有しており、アフリカ有数の木材輸出国ですが、森林資源の把握が十分に行われず、森林が適切に管理されているか明らかでは無いのが現状です。ならびに、同流域は乱開発などにより急激な森林減少の恐れがあり、保全のための努力が急務となっています。この協力では、同国の国家森林資源インベントリーシステムを構築して、持続的な森林資源管理、それに関する政府職員の能力を強化することを目的とし、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の打ち上げた"だいち2号"から得られる衛星画像を利用し、違法伐採の取り締まりのためのモニタリング手法や森林資源状況の把握のための手法の開発を支援しました。
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ランバレネ零細漁民センター整備計画(第2期)
ガボンでは、国民一人あたりの年間水産物消費量は約45キログラムに上り、淡水魚への嗜好は非常に強く水産物の価格も高くなっています。しかし、適切な鮮度維持施設がなく、集荷量の変動も激しいため過剰に採集された漁獲物は価格の低い燻製品に加工されるか廃棄されるしかなく、日常的に供給が不安定な状況にありました。この協力では、水揚施設の建設や製氷機などの整備を支援しました。これにより内陸部および首都リーブルビルへ流通する水産物の品質向上および安定的供給が確保され、漁業者の収入増加に寄与しました。
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ランバレネ零細漁民センター整備計画(第1期)
ガボンでは、国民一人あたりの年間水産物消費量は約45キログラムに上り、淡水魚への嗜好は非常に強く水産物の価格も高くなっています。しかし、適切な鮮度維持施設がなく、集荷量の変動も激しいため過剰に採集された漁獲物は価格の低い燻製品に加工されるか廃棄されるしかなく、日常的に供給が不安定な状況にありました。この協力では、水揚施設の建設や製氷機などの整備を支援しました。これにより内陸部および首都リーブルビルへ流通する水産物の品質向上および安定的供給が確保され、漁業者の収入増加に寄与しました。
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母子手帳を持って産後健診に訪れる家族(写真提供:Eliane NKENE) 母子健康手帳を通じた母子継続ケア改善プロジェクト
ガボンでは、妊産婦死亡率は悪化の傾向にあり、高位中所得国平均に及んでいません。また、妊婦健診を4回以上受診する妊婦の率は78%に達する一方で、産後2日以内の産後健診受診率は母子の割合は低く、産後の母子に対するケアが十分ではないことをガボン保健省も問題として認識しています。これらの健診受診率の低さの理由として、妊産婦が出産や育児に関する十分な知識を持たないことや、保健医療従事者の妊産婦に対する啓発の能力の問題が挙げられます。 本事業は、保健医療従事者の研修やモニタリング・スーパービジョンを通じた能力強化や母子手帳普及の国家計画の策定を行うことにより、同地域での母子手帳の有効活用による母子継続ケアと保健サービス利用に関する女性の知識と実践の改善を図ります。これをもってガボン全土での女性の知識と実践に改善に寄与するものです。 【上位目標】 ガボンにおいて、母子健康手帳の有効活用により、女性と子どもの保健サービスの利用及び家庭での実践が向上する。 【プロジェクト目標】 対象地域において、母子健康手帳の有効活用により、女性と子どもの保健サービスの利用及び家庭での実践が向上する。 【成果】 成果1 対象地域において、保健医療従事者が母子健康手帳を効果的に活用するための能力(妊婦健診、分娩、産後健診、子どものケア、予防接種、マラリア予防、個別カウンセリング、集団健康教育等)が研修を通じて強化される。 成果2 対象地域において、保健医療従事者が母子健康手帳を効果的に活用するための能力(妊婦健診、分娩、産後健診、子どものケア、予防接種、マラリア予防、個別カウンセリング、集団健康教育等)がモニタリング及びスーパービジョンを通じて強化される。 成果3 母子健康手帳の普及のための国家計画が策定される。
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リーブルビル零細漁業支援センター建設計画
ガボンでは、国民の摂取する動物性タンパク質の40パーセントが水産物からである一方、重要なはずの同国の水産業がGDPに占める割合はわずかに約1.5パーセントに過ぎませんでした。首都リーブルビルの漁獲物の水揚は、近郊6ヵ所の水揚場で分散的に行われており、水産物の流通は非効率でした。また、既存水揚場には専用の水揚施設や製氷施設がないため、水産物も不衛生な状況でした。この協力では、安定的・衛生的な水産物供給体制を構築するためにも、首都に零細漁業支援センターの建設を支援しました。
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太陽光を活用したクリーンエネルギー導入計画
豊かな森林を有することから「地球の片肺」と呼ばれるコンゴ盆地に位置するガボン。発電量のうち水力発電が半分近い割合を占めるものの、特に乾季には水量が不足し電力の供給に支障をきたしていました。同国政府は、2009年11月に総合的な環境政策「緑のガボン」を策定し、熱帯雨林の保全と太陽光発電を始めとする再生可能エネルギーの有効利用を目指しており、この協力では、首都に所在する外務省とオマールボンゴ大学に対して、太陽光発電システム関連機材の供与と運営維持管理に関する技術移転を実施しました。これにより、温室効果ガスの排出削減に寄与しました。
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ガボン柔道柔術連盟柔道器材整備計画
ガボンでは、貧困層の青少年の健全育成の手段としてスポーツ教育を奨励しています。しかし、同国で柔道の普及に努めているガボン柔道柔術連盟には、柔道畳など柔道指導に必要な器材が不足しており、練習環境の整備が急務となっていました。この協力では、同連盟が必要とする柔道関連器材を整備して、より適切な環境で人々が柔道に取り組むことが可能となるよう支援しました。また、柔道を通じた人的交流や日本独自の文化・精神への関心の高まりが促進されることも期待されています。
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野生生物と人間の共生を通じた熱帯林の生物多様性保全プロジェクト
広大な熱帯林が広がるアフリカ中央部コンゴ盆地。その中でもガボンは、特に高い森林率を有し、生物多様性が高い地域です。しかし保全の対象となる熱帯林生態系についての、十分な科学的データは収集分析されておらず、適正な保全活動を行うことは困難でした。この協力では、ゴリラをはじめとする霊長類の貴重な生息地であるムカラバ・ドゥドゥ国立公園において、科学的な研究成果に基づいた地域住民によるエコツアーの実施などを通じ、大型霊長類を含む貴重な生物多様性の保全を支援しました。これにより、地域住民たちによる持続的な自然環境保全の実現に寄与しました。
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技術協力、有償資金協力(円借款)、無償資金協力、草の根技術協力それぞれのプロジェクト情報は以下からもご覧いただけます。
ガボンで実施中のプロジェクトがどの地域で行われているかご覧いただけます。
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