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ザンビア
Zambia
ザンビアは銅やコバルトなどの鉱物資源に恵まれていますが、鉱業に依存した経済からの脱却を目指し、経済の多様化を掲げた開発政策を長年採ってきました。近年は、周辺国や自国の経済成長によって国内外の非鉱物製品の需要が拡大し、その貿易量が増加するなど、経済の多様化の兆候が見え始めています。しかし、産業発展に欠かせない交通網や電力など、経済インフラは脆弱で、教育や医療、給水衛生施設などの社会インフラも未発達であることから、依然として貧困率は地方農村部を中心に高い水準にあります。JICAは、(1) 産業の活性化、(2) 経済活動を支える基礎インフラの整備・強化、(3) 持続的な経済成長を支える社会基盤の整備を重点分野として支援しています。
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Project プロジェクト
JICAがザンビアで実施する事業・プロジェクトの情報を提供します。
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ユニバーサルヘルスカバレッジ達成のための基礎的保健サービスマネジメント強化プロジェクト
ザンビアは、アフリカ諸国の中でも母子保健や感染症の改善が遅れています。ルサカ州および南部州は、国内人口流入によって人口が増加しており、保健インフラ、スタッフ、医療機器・消耗品などの不足による保健サービスの量・質の低下が顕著な地域です。この協力では、保健省の政策・ガイドライン策定や情報管理・分析力強化、またルサカ州および南部州において、保健行政機関の郡レベルでの保健計画策定や州レベルでの監督能力強化などを支援しました。これにより、対象地域の保健施設において基礎的保健サービスが適切に提供され、住民の保健サービスへのアクセスが改善されました。 【上位目標】 対象地域において効果的で質の高い基礎的保健サービスへのアクセスが向上する 【プロジェクト目標】 質の高い基礎的保健サービスが効果的に提供されるために、保健省及び対象州・郡保健局の各レベルにおいて収集された情報とその分析に基づいた持続的なサービス提供のためのマネジメント能力が強化される 【成果】 成果 1 保健省(コミュニティ開発母子保健省と共に)による、収集された情報とその分析に基づいた基礎的保健サービスに係る政策の計画立案及び実行能力が高まる 成果 2 州保健局による、収集された情報とその分析に基づいた基礎的保健サービスの提供に係るマネジメント計画能力および郡保健局に対する技術的指導能力が強化される 成果 3 郡保健局による、収集された情報とその分析に基づいた基礎的保健サービスの提供に係るマネジメント計画能力が向上する
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保健施設センサスに基づく保健投資計画能力強化プロジェクト
ザンビア政府は、地方保健施設における基礎的保健医療サービスパッケージの提供を確実にするために、保健施設データベースの整備を行い、根拠に基づいた保健投資計画を策定することを重視しています。これまで日本は保健施設データベースの作成を支援し、そのデータベースは国家保健戦略計画の策定にも活用されています。この協力では、保健省および全国の州・郡保健局において、保健施設センサスの実施能力と収集されたデータの分析、それを活用した政策策定能力のさらなる強化を支援しました。これにより、医療資源マネジメントの向上と、全国レベルの保健施設において医療投資基準を満たした環境整備に貢献しました。 【上位目標】 ザンビア全国の全てのレベルの(公立)保健施設において、医療資源の基準を満たした環境で保健サービスが提供されている 【プロジェクト目標】 保健施設センサス(以下、NHFC)データ の活用を通して、根拠に基づいた医療資源マネジメントのための仕組みが確立する。 【成果】 成果 1 施設ベースの保健情報システムにより収集される変数が整理される。 成果 2 NHFC実施パッケージが開発される。 成果 3 根拠に基づいて保健投資計画を策定する保健省の能力が向上する。
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完成予想図 Chiwala校ラボ棟の外観イメージ STEM(科学、技術、工学及び数学)教育強化計画
ザンビアは産業多角化に向けた戦略として、科学・技術・工学・数学を横断的に学ぶSTEM(Science, Technology, Engineering and Mathematics)分野での応用研究開発の促進を掲げています。その一方で、義務教育を終了した生徒の多くは基礎学力が十分ではなく、東南部アフリカ地域を対象にした学力調査でも算数をはじめとした理数科目の学力水準が低く、産業界が求める理数科分野の人材育成が十分に実現できていないことが課題となっています。また、特に女子生徒に必要な学習環境が整った学校数の不足により、中等教育における女子中退率が顕著で、女子生徒の教育機会の拡充も課題です。 本案件は、ザンビアにおいてSTEM推進校に選定された学校を対象に、科学実験機材等の機材供与と施設建設を行い、また、女子寮を建設し女子生徒が学びやすい環境づくりを整備することで、女子生徒を含めたザンビアの理数科教育へのアクセス・質の向上を目指します。 【事業の目的】 本事業は、ザンビア共和国政府が選定した STEM(科学・技術・工学・数学)教育の実践の拠点となる既存の STEM 中等学校において、STEMカリキュラムの実践に必要な施設の建設及び機材の整備や教員育成に係る機材整備等を行うことにより、STEM 教育の実践環境の改善を図り、 授業の質の向上を目指すもの。 【事業内容】 1)施設、機材等の内容 【施設】STEM 中等学校(3 校):特別教室棟(科学実験室、ICT 室等)及び女子寮の増設 【機材】STEM 中等学校(上記 3 校を含む 10 校)及び NSC 本部の実験棟:科学実験用機材、ICT 機材(構内通信設備を含む)、技術実習用機材等 2)コンサルティング・サービスの内容 詳細設計、入札補助、施工監理、調達管理 3)調達・施工方法 建設資材について、主に現地調達とし、現地調達が困難な一部の資材は第三国調達とする。また。機材については現地調達とする。
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下痢リスク可視化によるアフリカ都市周縁地域の参加型水・衛生計画と水・衛生統計プロジェクト
ザンビア政府は健康と生活向上のために2030年までに「全ての人々が給水と衛生サービスにアクセスできるようになること」や「全国民の90%が衛生施設へアクセスできるようになること」を目標に掲げています。しかしながら、人々は衛生教育により水系感染症予防について一定の知識があるにもかかわらず、特に貧困層の多い未計画居住区の住民にとっては目に見えない水・衛生の課題は必ずしも優先事項とはなっていません。 このような状況に対し、本事業はルサカ市の都市周縁地域を対象地とし、スマートフォンのアプリを活用した住民自身による参加型調査に基づき、水・衛生に由来する下痢リスクの定量化・可視化・リスク認知を促し、衛生対策を実践した場合のリスク低下効果を可視化する参加型方法論の開発を行います。これにより、サブサハラ・アフリカ都市周縁地域の状況に則した持続可能な水・衛生改善のための方法論を開発・実装することを目的とし、もってルサカ市の都市周縁地域の住民の健康で衛生的な生活の促進に寄与することを目指します。 【上位目標】 プロジェクトが開発した水・衛生改善の方法論の導入がルサカ市の都市周縁地域で進められている。 【プロジェクト目標】 「リスクに基づいた参加型水・衛生改善計画と市民データによる水・衛生統計データベース」を用いた水・衛生改善の方法論が開発・実装される。 【成果】 成果 1 ルサカ市の対象地域において、水・衛生由来の下痢リスク可視化による住民参加型水・衛生改善計画の方法論が開発される。 成果 2 データに基づく将来の政策・計画策定に向けた水・衛生の質を監視するためのボトムアップ型のデータベースが構築される。
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研究・種子生産ほ場 稲種子生産ほ場及び研修施設整備計画
ザンビアは国土の約6割が耕作可能地で、労働人口の約半数が農業に従事しているが、生産性が低いためGDPに占める農業の割合は約10%に過ぎません。政府は農業を経済成長の柱とすべく、主食のメイズ偏重から脱し、作物生産の多様化・高付加価値化を掲げており、コメを重点作物に位置付けています。 本案件は、ザンビア農業研究機構マンサ研究所において、稲作技術普及のための施設および機材、並びに原種種子・認証種子生産のためのほ場や灌漑設備の整備を通じて、稲作技術の普及体制と認証種子の生産能力の強化を目指すものです。 【事業の目的】 本事業は、ザンビア農業研究機構マンサ研究所において、稲作技術普及のための施設及び機材並びに原種種子及び認証種子生産のためのほ場及び同灌漑設備を整備することにより、稲作技術の普及体制と認証種子の生産能力の強化を通じたコメの生産量増大を図り、もって当国の産業の活性化に寄与するもの 【事業内容】 1)施設、機材等の内容 【施設】 マンサ研究所:稲研修施設、種子生産ほ場、ため池改修、稲処理施設、電気機械室 【機材】 トラクター2台、畦塗機1台、トレーラー1台、田植機1台、コンバインハーベスター1台、ミニ精米プラント1式、種子乾燥ユニット1台、マイクロバス2台、試験用精米機(研削式)1台等 2)コンサルティング・サービス/ソフトコンポーネントの内容 詳細設計、入札補助、施工・調達監理等。ソフトコンポーネントは無し
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葯培養及びシチズンサイエンスによる即時的稲品種開発体制構築プロジェクト
ザンビアは国土の約6割が耕作可能で、労働人口の約半数が農業に従事しているものの、生産性が低く GDPに占める農業の割合は3.0%(2021年、世銀)に過ぎません。同国政府は農業を経済成長の柱とすべく、主食のメイズ偏重からの脱却と作物生産の多様化・高付加価値化を掲げており、コメ生産量を2018年から2030年までに2倍に拡大する目標を掲げ、新規稲作農家の増加、既存稲作農家の生産性向上及びコメの生産性向上に必要な優良種子(認証種子)の増産に取り組んでいます。 本事業は、ルサカ州、ルアプラ州、北部州、西部州において、稲育種基盤及び葯培養システムの実施体制整備を行い、シチズンサイエンスによる優良稲選抜手法を確立することにより、即時的稲品種開発システムの構築を図ります。これをもって品種登録候補となり得る有望系統の持続的な開発を通じたコメ生産性向上と高付加価値化への貢献により農家の収入向上を目指します。 【上位目標】 即時的稲品種開発システムによって品種登録候補となる有望系統が持続的に開発される。 【プロジェクト目標】 育種の基盤技術、葯培養及びシチズンサイエンスを統合した即時的稲品種開発システムが構築される。 【成果】 成果1 稲育種基盤が整備され、特徴づけがなされた遺伝資源をもとに交配による品種開発が実施される。 成果2 ジャポニカおよびインディカ稲での葯培養システムの実施体制が整備され、有望稲系統選抜のための多様な遺伝変異を有する倍加半数体が育成される。 成果3 シチズンサイエンスによる有望稲系統選抜手法が確立される。
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ルサカ市内のみどり豊かな景色 ルサカ都市圏総合開発計画策定プロジェクト
ザンビアの首都ルサカ市では、経済成長に伴い、周辺自治体を含めたルサカ都市圏への人口増加が続いており、交通渋滞やインフラ不足地域における低質な住宅地の拡大、住環境の悪化につながっています。また、コンパウンドと呼ばれる劣悪な住環境は、一部に土地利用権の付与、インフラや区画の整備が行われ改善もみられるものの、雨季には洪水や氾濫が頻発し下水の地下水への流入などでコレラ等の感染症の蔓延を引き起こしており、住環境の改善はルサカ都市圏の重要な課題となっています。 本事業は、ルサカ市と周辺の4自治体を含むルサカ都市圏の持続可能な成長と住環境改善のためのルサカ都市圏総合開発計画の策定支援を行うものです。 【上位目標】 本事業で策定するルサカ都市圏総合開発計画が地方行政・地方開発大臣により承認され、ルサカ都市圏の都市開発の中長期的な政策・ガイドラインとなり、ルサカ都市圏の持続可能な成長と住環境の改善が促進される。 【成果】 成果1:2045 年を目標としたルサカ都市圏総合開発計画が策定される。 成果2:ルサカ都市圏総合開発計画の計画策定と実施にかかる能力が強化される。
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#技術協力
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#都市・地域開発
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ルサカ郡総合病院運営管理能力強化プロジェクト ルサカ郡総合病院運営管理能力強化プロジェクト
ザンビアでは病院の数が不足しており、また既存の施設における運営管理・提供サービスの質が課題となっています。本事業は、ルサカ郡5総合病院において、モニタリングに基づいた問題改善能力の強化、院内感染対策の強化、病院レベルで対応可能な医薬品・消耗品のストック管理・施設機材メンテナンスの実施、及び対象5病院と保健局及びザンビア保健省との連携強化を行います。これによって、当該病院におけるサービスの質改善のための病院運営管理能力の強化を図ります。 (1)上位目標 ルサカ州の一次・二次レベル病院における病院運営管理能力が強化される。 (2)プロジェクト目標 対象 5 病院においてサービスの質改善のための病院運営管理能力が強化される。 (3)成果 成果 1 各対象病院において、現状課題を見える化し、目標に基づく管理を行って、課題を自ら解決するガバナンス体制が強化される 成果 2 各対象病院において、病院内における感染予防管理対策が強化される 成果 3 各対象病院において、必須医薬品・材料の在庫管理および医療機材の適正管理、メンテナンスが実施される。 成果 4 対象 5 病院、ルサカ郡保健局、ルサカ州保健局及び保健省の連携が強化される
- 事業別プロジェクト一覧
- プロジェクト所在地図
技術協力、有償資金協力(円借款)、無償資金協力、草の根技術協力それぞれのプロジェクト情報は以下からもご覧いただけます。
ザンビアで実施中のプロジェクトがどの地域で行われているかご覧いただけます。
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