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グアテマラ
Guatemala
2012年のグアテマラの人間開発指数(UNDP)は中南米地域においてハイチに次いで2番目に低く、貧困率及び極貧率の地域・民族間格差も依然として大きい状況です。それゆえ、社会インフラの強化、教育・保健の充実などが喫緊の課題となっています。また、貧困層は自然災害や環境の悪化による影響を最も受けやすく、このことが生活水準向上への阻害要因となっているため、経済開発面の支援と併せて防災分野や環境保全への支援も必要です。JICAは、戦略的・効果的な援助の実施に向けて、開発課題を「貧困層の生活改善」、「地域活性化」および「環境・防災」と定め、支援を実施しています。
Project プロジェクト
JICAがグアテマラで実施する事業・プロジェクトの情報を提供します。
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第三次地方浄水場改修計画
グアテマラでは、地方の経済格差是正を目指し、全国25ヵ所の老朽化した浄水場の復旧計画を進めていました。しかし、サナラテ市、サラマ市、カバーニャス市の3都市では、1960〜1970年代に建設された浄水施設の老朽化が進み、本来の機能を果たしていませんでした。そのため、慢性的な給水量不足や水因性疾病の増加が顕著になっていました。この協力では、同3都市の浄水場の改修を支援し、安全な水道水の生産量の増大を図りました。これにより、対象地域において安全な水の供給と衛生環境の向上に寄与しました。
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第二次地方浄水場改修計画(第2期)
グアテマラでは、先住民が多く居住する地方部の生活基盤整備が遅れていました。特に浄水施設の老朽化や水系伝染病の発生など、水質・水量の両面での改善が急務となっていました。第1期の協力では、浄水場6ヵ所の改修を実施しましたが、1998年のハリケーン・ミッチの影響もあり、依然として緊急に改修を必要とする浄水場がありました。この協力(第2期)では、モラレス、エスキプラス、ハラパ、フティアパの4ヵ所の浄水場の改修を支援しました。これにより、住民に安全な水道水を供給し、衛生環境と生活環境の改善に寄与しました。
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地方地下水開発計画(第2期)
グアテマラの地方部では、主に水量の安定しない湧水を中心とした給水施設を使用しており、実質的な水道普及率は40パーセント台といわれていました。同国政府は貧困層が多く居住する地方部の給水状況の改善を目指し、地下水開発を進めていました。この協力(第1〜2期)では、掘削機械や関連機材の供与と、14の村落でこれらの機材を用いた井戸掘削と給水施設の建設を支援しました。これにより、2011年までに78本の井戸が掘削されるなど、同国地方部における給水状況の改善に寄与しました。
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地方地下水開発計画(第1期)
グアテマラの地方部では、主に水量の安定しない湧水を中心とした給水施設を使用しており、実質的な水道普及率は40パーセント台といわれていました。同国政府は貧困層が多く居住する地方部の給水状況の改善を目指し、地下水開発を進めていました。この協力(第1〜2期)では、掘削機械や関連機材の供与と、14の村落でこれらの機材を用いた井戸掘削と給水施設の建設を支援しました。これにより、2011年までに78本の井戸が掘削されるなど、同国地方部における給水状況の改善に寄与しました。
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前期中等数学科教育の質改善プロジェクト
グアテマラの初等教育の純就学率は、内戦終了から間もない1997年では、72パーセント(世界銀行)でしたが、2001年には84パーセントと大きく向上しました。しかし、同年の国家学習達成度評価プログラムでは、児童の習熟度が全般的に低い結果だったため、日本の支援のもと、算数教育の質改善に努めてきました。この結果、小学生の算数の達成度調査ではある程度改善できたものの、前期中等教育の数学においては基準に達した中等前期学生の割合が18.4パーセントと数学教育の質の改善が課題となっています。この協力では、系統的で分かりやすい前期中等3学年分の数学科教科書・教師用指導書の開発と、同教材活用のための教師教育を実施しました。これにより、前期中等教育における効率的・効果的で一貫性のある算数・数学教育の実現に寄与しました。 【上位目標】 前期中等教育課程数学科において、改訂されたカリキュラム7に則った教育活動が実施される。 【プロジェクト目標】 前期中等教育課程数学科において、改訂されたカリキュラムに則った教育活動が導入される。 【結果】 1)前期中等教育課程全 3 学年の数学科教科書及び教師用指導書が作成される。 2)前期中等教育課程の数学科教員に対する導入研修システムが強化される。 3)前期中等教員養成課程の数学指導法講座で用いる教官用指導書が作成される。
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ティカル国立公園文化遺産保存研究センター建設計画
グアテマラ国内の中心的な自然保護地域のひとつで、マヤ文化遺産の代表的存在でもある、ペテン県のティカル国立公園。ユネスコに世界複合遺産(文化・自然)として登録されたこの公園には、年間20万人を超える国内外の観光客が訪れます。しかし、ここで発掘された動産文化財を保存・修復し収蔵できる施設が公園内になく、仮設収蔵庫に保管された文化財などは傷みの危険に曝されていました。この協力では、同国立公園内に文化遺産保存・研究センターの建設と文化財保存用の機材の調達を支援しました。これにより、マヤ文明の動産文化財の保存・修復、調査研究の促進、および観光客への教育・啓発活動の促進に寄与しました。
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クリーン・エネルギーによる北部村落生産活動促進計画
全国の電化率は80パーセント以上にまで改善されたものの、貧困層の多い地方部での電化率は未だ低いグアテマラ。特に、多くの先住民が暮らし貧困率が高い北部のアルタ・ベラパス県は、アクセス困難な山岳地域で送電線延伸が困難なこともあり、全国で最も電化が遅れていました。同国北部地域での貧困層の生活水準向上のためには、エネルギーサービスへのアクセス向上が不可欠でした。この協力では、同県最貧困地域の3集落において、マイクロ水力発電施設および配電施設を整備し、発電所の運営維持管理や、電力を利用した生産活動促進のための技術的支援を行い、地域住民のエネルギーアクセスへの向上、生産活動の促進に寄与しました。
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プライマリ・ヘルス・ケアを通じた母子栄養改善プロジェクト
グアテマラ政府は、中南米域内のプライマリ・ヘルス・ケア(PHC)の重要性を再確認したモンテビデオ宣言(2005年)に同調する形で保健・栄養政策を整備しています。また、2020年に慢性栄養不良及び母子に関連する死亡率の改善を重点課題に掲げ、より包括的・分野横断的に取り組むため栄養改善戦略を打ち出しています。本事業は母子栄養コミュニティ人材によって補強される「母子栄養改善のための PHC デリバリー戦略」を策定し、この運用・補充をもって母子の栄養改善を目指します。 (1) 上位目標:トトニカパン保健管区及びキチェ保健管区の母子栄養が改善される (2) プロジェクト目標:「母子栄養改善のための PHC デリバリー戦略」がトトニカパン保健管区及びキチェ保健管区の優先コミュニティで運用・拡充される (3) 成果: 成果 1:母子栄養コミュニティ人材(以下、「コミュニティ人材」という。)によって補強される「PHC デリバリー戦略」が策定される。 成果 2:トトニカパン保健管区及びキチェ保健管区の優先コミュニティで、母子栄養改善のための PHC サービスを協働で提供する人材(保健医療従事者とコミュニティ人材)の能力が強化される。 成果 3:SESAN のリーダーシップのもと、市レベルにおける調整を通じて、マルチセクトラルな活動が実施される。 成果 4:戦略の展開プロセスと教訓が他のDASやDMSへ共有される。
- 事業別プロジェクト一覧
- プロジェクト所在地図
技術協力、有償資金協力(円借款)、無償資金協力、草の根技術協力それぞれのプロジェクト情報は以下からもご覧いただけます。
グアテマラで実施中のプロジェクトがどの地域で行われているかご覧いただけます。
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