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黒岩敏幸氏 1本滑って脚に刺激...高木美帆の切り替えに期待

[ 2022年2月6日 05:30 ]

北京冬季五輪第2日・スピードスケート女子3000メートル ( 2022年2月5日 国家スピードスケート館 )

滑走する高木美(AP)
Photo By AP

【スピードスケート斬る 黒岩敏幸】高木美は12月の代表選考会のように4分を切ればメダルのチャンスがあると思っていたが、少しタイムが出なかった。誤算は前半の入りだろう。200〜600メートルの1周のラップは31秒2で、選考会の30秒6より0秒6遅かった。オールラウンダーだが、3000メートルでは長距離を本職とする選手ほど後半が強いわけではない。序盤をしっかり自分のペースで入りたかった。後半はカーブの出口などで伸びなかった印象で、ラスト1周のラップも落とした。

10組中3組目で、前半の組で滑る難しさもあった。このリンクでレースをするのは初めてで、どのくらいのタイムが出るのかはつかめていない。高木美のタイムを目安にできた後半の選手たちに比べ、明確なタイム設定ができず、手探り状態だったことも記録が出なかった要因だろう。

1本滑ったことで、脚に刺激が入り、平昌五輪のリンクと同じかそれ以上のタイムが出ることも分かったと思う。4年前は最初の3000メートル5位から次の1500メートルで銀メダル。今回は6位で状況としては似ている。切り替えは問題ないだろう。(92年アルベールビル五輪男子500メートル銀メダリスト)

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